修学旅行のしおり

先日、修学旅行のしおりを配布した。
週末に、家族で目を通していただけただろうか。
「どんなめあて」を立てるか、
「どんな体験」がこの3日間にあるのか、
「どんなことに注意」しなければならないか、
「どんな持ち物」を用意するとよいか、
などなどについて、
家族で一緒に考えていただけることを願っている。

「めあて」というのは、一人では立てにくいものである。
たとえ、一人でめあてを立てることができたとしても、
それを家族と一緒に相談しながら決めることで、
そのめあてにより具体性が出てきたり、
そのめあてのもつ「意味」に気づいたりするものである。

「体験」についてあらかじめ目を通しておくのは、
予備知識があった方がより充実するから、ではない。
修学旅行は、この事前学習も、事後学習も、
その全てを含むものだからである。
家族でこの3日間をどのような日としたらよいのか、
そのためにはどこに着目しておくとよいのかなどについて、
家族で一緒に考えていただけることを願っている。

「注意」することに「〜し過ぎ」はない。
しおりに記載されている文面だけを注意してさえいればよいかというと
そういうわけではない。
ケースに応じて、
その場を思い浮かべて、
具体的にどう注意すればよいのか、
もしも注意しなかったらどうなるのかということについて、
様々な角度から考えていきたい。

「持ち物」はどれも必要なものであって、
「持っていきたい物」とは、ちょっと違う。
「持っていきたい物」はいろいろあるだろうが、
それが「本当に必要かどうか」は一度立ち止まって考えたい。
一人だけで考えていると、
つい、自分に都合のよい理由をつけてしまいそうになるから、
こういう時こそ、家族のアドバイスに耳を傾けよう。
いつのまにか、
なんだかそれが必要なもののように思えてくるその前に。

連絡
宿題  :確認テスト(社会、*理科はなし)
     修学旅行体験コース別事前学習ワークシート
持ち物 :習字道具(必ず)
お知らせ:げんきっず(9/30か10/1に実施→10/2までに提出する)
     保護者アンケート
     視力測定あり
     卒業アルバム(全体写真)*上着あり…
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教育実習終了

3年次生の公開授業が終わると、
教育実習の全ての日程も終わる。

6の1道徳「自由・規律」
「修学旅行の夜に」という題材は、
修学旅行を目前に控えた子供たちにとって身近なものだった。
夜、つい遊びたくなる気持ちをおさえ友達を注意していた班長だったが、
「もう注意しなくてもいいわよ」という副班長の声に、
自分もつい遊びだしてしまう。
結果、他の班や先生にしかられてしまう。
ここで班長は何を考えたか。
「あの時やめておけば、自分はしかられずに澄んだ」
「みんなもしかられることはなかった」
「他の人に迷惑をかけないためにも注意すべきだった」
「みんなにも申し訳ない」
などと語る中に、
子供たちの「自由・規律」に関する道徳的価値が表出してくる、と想定した。
そのためには、
そこに至る補助発問によって、
「修学旅行の夜だし、遊びたいな」
「でも、班長だから注意しないといけないな」
などと葛藤する登場人物の心情に十分ひたる前段階が必要である。
その葛藤場面にひたるためには、
その前段階に。。。。。。が必要となる、
といった具合に、
最終的な中心発問でねらう価値が多様に表出するように
授業を構造的に組み立てていった。

6の1音楽〜情景を思い浮かべて〜「寒ブリのうた」
6年生の醍醐味でもある3部合唱。
美しく、迫力のあるハーモニーが魅力だが、
それを完成させていくためには、
それなりのスキルも高まらなければならない。
ただ、このスキルは、
直接「スキル」だけを伸ばしていけばよいというものではない。
発声の技能や歌唱の表現力は、
みんなが抱くイメージや感情という側面と深い関係がある。
ただし、気持ちや感情だけを高めても、
それに技能がともなわなければならない。
このバランスをいかに授業の中で具現化していくか。
思い浮かべる具体的な情景の比較の場、
それぞれの情景に応じた試し歌い、
互いの歌い方の聞き比べ、
クレッシェンドの意をもつ記号の登場、
などなど、多様な手立てをそこに持ち込んだ。

こうして、熱意あふれる授業を終えた。
クラスでのお別れ会では、
ゲームをして楽しんだのち、
これまでの3週間を振り返る場面があった。
暗幕を引いて、
映像と音楽で振り返るアイデアは教生先生方の企画だった。
映像が始まると、
それまで教室に円を描くように座っていたみんなが、
一人、また一人と
中央にいらっしゃる教生先生のまわりに自然と集まりだした。
そして、先生方によりそったり、抱えられたりしながら、
これまでの思い出にふけった。
とてもいい光景だった。
教生先生方の最後の授業だった。

ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう

連絡
宿題  :パワーアップ(なし)
     漢字の学習
持ち物 :「落語」の申し込み(明日〆切)
お知らせ:卒業アルバムの写真撮影
     (上着はあってもなくてもよい)
     (個人写真と全体写真は、シャツ、ブラウス)
     (証明写真は、未定)
     *お別れ会では、たくさんの自作プレゼントをお寄せ下さり
     ありがとうございました。
      実習生一同、一つ一つ、手にとっては喜び、感謝の気持ちを表していました。
     (みんな、明日朝の黒板のメッセージに注目です)
     …
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公開授業

教育実習も多くの成果を重ねつつある。
その一端を公開する授業が、
2年次生から順に始まっている。
教育実習の授業とは言え、
そのねらいや質には目を見張るものがある。
それもそのはず。
実習生の仲間が力を結集し、
互いに助言し合い、問題を克服しながら、
45分の授業の中に、そのエキスを注いでいくのだから。

6の1家庭科
主食、主菜、汁物、副菜。。。。バランスよく採りましょう
このねらいに迫るために注目したのは、
子供たちが考えたメニューだった。
例えば、
スパゲティー、鳥のからあげ、スープ、「サラダ」
ごはん、さんまの塩焼き、みそ汁、「サラダ」
と言う具合に。
みんなが考えたメニューの「副菜」の部分のほとんどが「サラダ」だったのだ。
そんな子供たちが、
一日に摂取したい野菜の量は350gだという事実に出会うのが本時。
実際、350gの野菜というのは山盛りなのである。
こんなに食べられない!、いや、きっと食べられる!と、きっと子供の心が揺さぶられるだろう。
食べる方法がある?それは。。。
ご飯に刻んで混ぜたり、
主菜と一緒に炒めたり、
汁物と一緒に煮たり、
こうして、子供たちが
副菜以外の主食、主菜、汁物へと目をむけていく。。。。。。
「バランスよく採りましょう」と言わなくても。

6の1社会科
ノルマントン号事件から、不平等条約の改正に至るまでの
その社会的背景を考える
このねらいに迫るためには、
あの「ノルマントン号事件」を抽象するたった1枚の資料の中に
どれだけの「不平等さ」があるのかを
子供たちが見いだしていく過程を大切にした。
それは、やがて事件そのものだけでなく
当時の日本の社会できっと虐げられてきたであろう姿にも波及していくだろう。
さらに、その不平等さが浮き彫りになればなるほど、
反対に、その不平等さを平等にした動きに対しても
次第に気になり始めていく。
そこで登場したのが陸奥宗光。
彼の功績がどのようなものであったのか、
子供たちの興味はさらに高まる。
授業には、そうした仕組みがあった。

6の1算数科
およその面積の求め方を考える
このねらいに迫るためには、
およその面積を求める方法が多様に保障されていることが不可欠。
およその面積の求め方は、
子供の力をもってすれば、幾通りも見いだすことができる。
その力がいかんなく発揮されるようにしたい。
例えば、
だいたい正方形とみなして、
おおよそ三角形とみなして、
台形や長方形を組み合わせて、
はみ出した部分を、欠けた部分につなげて、
できるだけ小さい正方形を敷き詰めて、
などがそうである。
まずは、この多様性が保障されていることが大切であろう。
さらには、
そもそも、何のためにおよその面積を求めなければならないのかが大切である。
おおよその面積を求めて何を比べたいのか、
そこが重要である。
それがあって初めて、
正方形作戦、三角形作戦、台形作戦、切り取り移動作戦、敷き詰め作戦などなどの
比較・検討が始まるのである。

どの授業も、
一緒に考えていて楽しくなってくる。…
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成長

陸上記録会が終わった。
グラウンドの上では、
やる気に身を震わせている子、
不安を必死にぬぐいさろうとしている子、
様々な姿があった。

学校に戻って間もなく、
みんなの記録が手元に届いた。
そして、賞状を作成した。
輝かしい記録と努力のあとをそこに記した。

しばらくして、
今度はみんなの記録を1種目ずつカードに転記した。
ここではっとした。
子供の6年間の記録の伸びを目の当たりにしたのである。
50m走で、2秒もタイムを縮めた子
6年生最後の年に初めて、7秒台まであとコンマ1秒と迫っていたこと
ソフトボール投げで、昨年からなんと10m以上も記録を伸ばしていたこと
1〜5年生まで1,2mずつ記録を伸ばした子が、今年、一気に2倍近く距離を出していたこと
ハードル走であと一歩で入賞というところまで来ていたこと
持久走で、毎年着実に記録を縮めてきていたこと
目標としていた順位を心に秘めていた子がそれを達成していたこと
走り幅跳びで、毎朝の自主練習に参加していた子が記録を伸ばしていたこと

賞状には決して表れない姿の一つ一つが
まぶたに浮かんできて
胸がいっぱいになった。
6年間の記録を重ねた
あの黄色いカードこそが
本当の賞状だと思った。…
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陸上記録会に向けて

明日は、小学校最後の陸上記録会です。
自分自身に挑戦する日です。
限界を超えたところで、新しい自分に出会ってください。
みんな、全力を尽くそう。

明日の一日を、タイムテーブルにしたがって想定してみたいと思います。

 6:30 中止、もしくは判断が難しい時は電話連絡があります。(晴天時は連絡なし)
      ランドセルに木曜日課、ナップサックに記録会の持ち物を入れる。(定期券も)
      家を出る(登校時は制服・制帽で登校する)
 定刻通り 登校完了
      運動服に着替える
      ゼッケンを着用する(学校で配布します。)
      金曜日課は机の中に入れる→(ランドセルはそのまま学校に置いていく)*定期券   
                   (現地解散の子は、ナップに制服を入れる)
      健康観察
      競技場到着
 9:30 開会式
 9:45 準備体操
10:00 走り幅跳び
10:30 50m走
11:00 ソフトボール投げ
11:30 3年生から持久走(6年生は12:00頃)
      昼食
13:30 障害走
14:10 閉会式
14:40 解散

□17日(水曜日)は木曜日課をランドセルに入れて持ってきます。
 国語、音楽、算数、総合、社会、道徳
□記録会での服装は以下です。*登校時は、いつも通り制服・制帽です。
 体操服(半袖、短パン)、運動靴、夏の制帽、(必要に応じて、長袖・長ズボンの体操服)
□記録会の持ち物は以下です。
 雨具(天候にかかわらず必ず)、はちまき、水筒、タオル、(ゼッケンは学校で配ります。)
 弁当(炎天下で傷まないように保冷剤など)
□翌日18日(木)の留意事項は以下です。
 手ぶらで登校する。(定期券を忘れずに)
 (17日(水)実施の場合は、18日(木)の持ち物は、弁当のみ)*定期券

※突然の降雨などで継続不可能になった場合は、学校で、通常の時刻まで授業を行います。
また、記録会が中止になったことを電話連絡網で連絡します。
その際は、自宅にいない場合が多いかと思われますので、
前後の方の携帯番号を確認しておくとスムーズに連絡ができると思います。

連絡
宿題  :パワーアップ(社会)(理科)
     漢字の学習
     作文「陸上記録会を終えて」
持ち物 :上記参照
お知らせ:研究図書の申し込み
     「落語を楽しもう」の申し込み…
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折り鶴

今朝、
たくさんの折り鶴が集まった。
学校に来た子から、
どんどんと寄せられてくるのである。

ランドセルをおいてすぐに折り鶴を取り出す子。
紙袋の中にそっと入れて持ってきてくれた子。
折った状態でノートにきれいにはさんできた子。
時には、
「ちょっとへんな形なんだけど。。。」
と遠慮がちに出してくれる子もいた。

形なんかより、
一羽一羽に
一人一人の思いが入っていることが、
いとおしく思えた。

昨晩、
家に帰ったみんなは、
きっと多忙であったに違いないが、
進んで、このために時間を注いでくれていたのだ。

朝、学校に到着して
ランドセルを置くやいなや、
すぐに折り鶴を折り始める姿もあちこちにあった。

6の1の前のワークスペースには、
長机と布きれで
即席の折り鶴コーナーを設けたが、
それも、
まるで雪が降り積もるように、
みるみるうちに折り鶴で埋め尽くされた。
行き交う他のクラスの子たちは、
思わず足を止めて、
並んだ折り鶴をながめていた。

この行動を突き動かす原動力は何なのか。
彼らのワークシートにはそのヒントが記されている。

「折り鶴に込められた思いとは何なのだろうか?」
世界を平和にしたい、原爆の少女の願いをみんなでかなえたい
原爆の少女の病気が治ってほしい、もうこんなことがなければいい
自分が折るときは、二度と戦争が起こらないようにという思いで折りたい
戦争もなくなると信じている
自分の病気のことばかりでなく、みんなの「平和」も願っていたと思う
みんなの平和を願いたい。一人が幸せなだけではだめだから
戦争で犠牲になった他の人たちのためにも生きなければならない
原爆の少女の夢は、今も受け継がれているんだ
1000羽も折るのは、それほど戦争で犠牲になった人の思いを伝えるため
自分が折るときは、戦争で犠牲になった人たちが天国で安らかに、と思いながら折りたい
自分が折るときは、原爆の被害を受けた人のことを思って折りたい
原爆の少女だけでなく、爆発の被害を受けた人をなぐさめる気持ちで折りたい

そんな思いを受け継いで
今は、平和が築かれているのだろうか。
罪もない貴い命が守られているだろうか。

今日は9.11でもある。

連絡
宿題  :パワーアップ(なし)
     漢字の学習
持ち物 :図工で使う材料(必ず)
お知らせ:クラブ活動
     *卒業写真用の撮影あり
     *整髪、身なりを整える
     漢字検定(あれば、明日〆切)
     思考大会(あれば、明日〆切)
     写真の申し込み(あれば、明日〆切)…
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ブーム

学級には、
時折、その学級だけのブームが広がることがある。

今の6の1のそれは「折り鶴」。
朝、数名の子が、
「今日、折り鶴を作りたいんです!」と言ってきてくれた。
昼頃になると、さらに別の子たちが、
「折り紙を下さい」と声をかけてくれた。
給食を食べ終えた頃には、
机の上の折り紙の箱から、
いつの間にか、5枚、10枚と折り紙が減っていた。

帰り際、
「先生、うちでも作ってきたいので折り紙を持っていっていいですか?」
「家にある折り紙で作ってもいいんですか?」
「明日の朝も、ここに折り紙は置いてありますか?」
こんな声が聞かれた。

そんなみんなのブームをとらえて
今日の帰りの会の教生先生からのお言葉はこうだった。
教生先生
「昨日の、総合の時間に学んだ原爆の少女の話。
 そこには、その少女のクラスメイトによる詩があります。
 メロディーは忘れましたが、歌詞は今でもはっきりと覚えています。」

子:えっ?どんなの?聞きたい!

教生先生
「○○○○○(略)
 これはぼくらの叫びです。
 これは私たちの祈りです。
 世界に平和を築くための。」

連絡
宿題  :パワーアップ(理科)
     算数教科書問題
持ち物 :図工ファイル
お知らせ:漢字検定(あれば、あさって〆切)
     思考大会(あれば、あさてて〆切)
     写真の申し込み(あれば、あさって〆切)
 …
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