全開

2学期が始まってから
ずっと言い続けてきていることがある。

「すすんで窓を開けよう」

教室の窓、6の1前のワークスペース、
6の2の前、5の2の前、5の1の前。。。

2学期の最初の頃は、
これまで通り担任が開けなければ、
多少、教室の中が暑くとも、
誰も窓を開けようとしなかった。
あまりのむんむん空気に耐えかねて、
自分の横の窓1枚を開けるのがいっぱいいっぱい。

それが、ある日から教室の窓が開いているようになった。
次の日には、6の1前のワークスペースの窓が開くようになった。
しだいに、6の2の前、5の2の前の窓が開くようになった。
今日は、3階フロアーの全ての窓が全開となった。(日本語的にちょっとおかしい)

まだ窓が開かなかった頃は、
どことなく、
自分だけが窓を開けることが損をしているような、
そんな空気があったように思う。
朝早く来た人が、貧乏くじをひいている、
そんな損得勘定があったのかもしれない。

しかし、本当に損をしているのだろうか。
窓を開けている人は、
人知れず、
誰に認められるということもなく
開けているのには違いないが、
その子の心の中には、誇りが宿る。
かけがえのない体験である。

願わくば、
40人全員が、
そんな貴い心持ちを味わってほしい。

連絡
宿題  :漢字の学習
持ち物 :図工ファイル
連絡  :明日、授業参観

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一人一人のオブジェ

夏休みのおみやげの一つに、
東京の博物館で手に入れた
ユニークなものがある。

手のひらよりやや大きめの写真立てのようなもので、
そこには無数のピンがついていて、
背面からそのピンを押し出すようにものを押しあてると、
前面にその形が浮かび上がって型取られるというもの。

そろばんのように、
一度ガシャッとリセットすれば
繰り返し繰り返しいろんなものを
一瞬のうちに立体的に写し取ってしまう。
(詳細はお子さまにお聞きください。)

写し取るものは、
手のひらでも、
ピースサインでも、
横顔までも、
ほぼ何でも大丈夫である。

ぜひ、2学期の教室で活用したい、
そう思って衝動買いしてきた。

そのフレームには、
一人一人の「らしさ」が浮かび上がる。
それを見る側も、
つい「らしいなあ」と微笑んでしまう。
自分を表現し、
互いのそれを認め合う。
そんな一角を教室内に創ることができたら、
そう、思った。

今日から、番号順にオブジェを作った。
一日、担任の机の上で
その子らしさが輝いていた。
ものめずらしそうに、
ながめるみんなの姿もあった。
あすは、どんなオブジェになるか、楽しみでもある。

実は、これと同じ仕掛けのものを
かつて、海外にある別の博物館で見たことがあった。
大きさは、人間のほぼ等身大だった。
博物館ではめずらしく、
自由に触ったり、試したりすることもできた。
そのフレームに、
体当たりで、そっと身をゆだねるようにすると、
自分の体の表現が、そのまま型取られた。
実物よりも何となく実物らしく感じられるところが、
また、おもしろかった。
今回、手に入れたのは、
そのミニチュア版とでもいうもの。

連絡
宿題  :パワーアップ(社会)
     漢字の学習
持ち物 :陸上記録会のアンケート
お知らせ:秋の体験学習のボランテイアについて…
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