からだのはたらき

今日は「からだのはたらき」の血液編。
運動前と運動後の体の変化を、
脈拍数と体温の2つの窓口から測定する。

運動すると、
ハアハアと息が切れるし、
体も熱くなってくると、
子供たちは体験的に知っている。

しかし、
運動前と運動後の記録では、
脈拍数は1.5倍〜2.5倍になるのに対し、
体温はほとんど変化しない。
そのずれが、今日の授業で
「脳が喜ぶ」ところ。

実際に、
ストップウオッチと体温計をもって計測。
その数値をノートに記録。
それを意味づけていくみんな。

たくさん血液が流れればその分、酸素が運べる。(体内での酸素の流れのイメージ化)
もし体温が40度以上になってしまったら大変。(日常の暮らしとの結びつき)
だ液や胃液などの消化液も36度が一番よく働くのだったよね。(既習事項の想起)

最後に、
顕微鏡でひめだかの尾びれの血液の流れをとらえ、
大型モニターで映し出す。
(モニターでは、筋は見えたが、
 流れの動きまでははっきりと見えなかった。)

話はかわるが、
本日、初の水泳学習。
時折、太陽の日差しがあったものの、
「さむ〜い」
「つめた〜い」
と声が飛び交っていた。

そのときに思う。
そうか、プールサイドにも体温計を持ってきておけばよかったと。
水温25度のプールに入っても、
体温はやっぱり。。。。。。なのである。

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宿題  :確認テスト(算数)
     算数ドリル
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お知らせ:あいさつ運動(6の1担当)…
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責任、約束、友情、信頼

今日の道徳。
急遽、資料を差し替えて行う。

「児童館祭り」
みんなが楽しみにしている児童館祭り。
そのお祭りに、友達4人で出店する計画を立てた主人公。
早速準備に取りかかるが、その途中、材料の段ボールがなくなる。
そこで、3日後にそれぞれ材料を持ち寄って完成させることにする。
3日後、主人公だけ段ボールが用意できないまま集合した。
仲間の4人は主人公に詰め寄るが、
事情を知って、仕方なく、再度お祭り前日に集合し直すことに。
お祭り前日、主人公は、
みんなより一足早く児童館へ行き、
一人作業に打ち込む。

中心発問は
「一足早く児童館へ行った主人公は何を考えていたか」

自分の失敗を取り返す責任を感じた。「責任」と赤で板書
約束を果たさなければならない。「約束」と赤で板書
もとの友達同士のままでいたい。「友情」と赤で板書
信頼される自分でありたい。「信頼」と赤で板書

さすが6の1のみんなである。
どの発言も
主人公の行動の背景にある道徳的価値を
しっかりとつかんでいた。
発言が次の発言を触発してもいた。
「う〜ん、そういうのもあるかもしれない」
「そうか、そうは思わなかった」
と価値への気付きが掘り起こされているのがわかった。

担任としては、
主として自分自身に関することの価値を
念頭に置いて授業を進めていたのだが、
やがて、
「来てくれるお客さんをがっかりさせないためにも」
「出店を楽しみにしている友達のためにも」
などという発言も続く。
周囲の人とのかかわりに関する視点への広がりである。
「一足早く行った」という一つの事実から、
その背景にある道徳的価値を
これほど洞察できるなんて、
さすが6の1のみんなである。

あとは、
これが、
道徳的に実践しようとする一人一人の意欲に
着実につながっていくことを望むばかり。
今日の道徳、
急遽、資料を差し替えて行ったのには、
それなりに理由があるのだから。

自分の「責任」、
集団生活での「約束」、
共に築く「友情」、
揺るぎない「信頼」

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宿題  :パワーアップ(5年生書き込み)
     算数プリント
持ち物 :集金(問題集)
     懇談会アンケート
     募金(有志)
お知らせ:委員会活動…
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やぶ・へび

今日の漢字の時間。
例によって、
家族の人もきっとあいまいだろう、という問題を出題しておく。

1問目
専門の専の、6画目はどこ?

2問目
星座の座の、8画目はどこ?

漢字はさすがに書けると思うが、
書き順となるとあやしくなると思うなあ、
と、そこまで話したところで
こんなつぶやきが。

子「家族への問題、と言っても、
  本当に家族に問題を出した人なんているう?」
子(し〜ん)
T「え?いないの?
  ああそうか、やぶ・へび になるかも知れないと思ってるんじゃない?」
子「やぶ・へび?」
子「やぶのへびに手をかまれる。。。だっけ?」
子「そうそう、そんな問題を出したら、
  『そんなこと言ってないで、勉強は終わったの?』
  とか言われそう」
子「それに、もしも分からなかったら、その反動で、
  『勉強しなければならないのは、あなたの方!』
  とか言われるかもしれないし」

まあ、「やぶ・へび」の使い方としては
大方、合ってたみたい。
ただし、
「やぶ・へび」は
「やぶをつついてへびをだす」
(よけいなことをして、よけいまずいことになるの意)

今晩、「やぶ・へび」になっていなければいいが。

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宿題  :パワーアップ(理科)
     漢字の学習
持ち物 :
お知らせ:本の注文(あれば)
     懇談会の日程希望…
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ダンゴムシ

梅雨空のもと、
15分程度のダンゴムシ散策。

ダンゴムシが枯れ葉を
分解していく様子を観察することは
教科書にも載っている。

今日は、その局面は、
おおよそ次のように訪れた。

これまで子供たちは、
植物がでんぷんを作りだし、
それが成長に使われたり、
子いもに貯蔵されたりすることを学んできた。
(この過程については先日の研究授業で公開済み)
だとしたら、動物はどうなのか?
子供たちは、
肉を食べる、野菜(植物)を食べる、などと
具体的な動物の名前を挙げていく。

そのうちに
「ウシは枯れ草も食べるよ」の発言。
「枯れ草ならミミズやダンゴムシも食べるよ」と続く。
「何で枯れ葉を食べるんだろう?」と素朴な疑問がわき上がってくる。
「枯れ葉にも栄養があるのかなあ?」と話題が核心に迫っていく。
「枯れ葉にヨウ素反応はあるのか?」と確かめる見通しも出てくる。
「枯れ葉を食べるのなら緑の葉も食べるのか?」と疑問は疑問を生み、
ナゾは深まるばかりだった。
自分に問いが生まれていった。
確かめたくてならない動機が出来上がる。

そこで
梅雨空のもと、
15分間のダンゴムシ散策。

あっという間に10匹以上みつけてケースに入れる子、
落ち葉の下や石の影にいることを教えてあげている子、
さわれない子の代わりにつかまえてあげている子、
つかまえてもらって、うれしそうにそっと指を伸ばす子。。。

午後、
このダンゴムシたちと、もう少しなかよしになることに。
ダンゴムシを迷路に入れたときに示すという、
あの不思議な習性を再現する実験である。
知ってる!という子は何人かいたが、
試したことがある!という子は一人もいなかった。
子供たちは喜んで
この目で実際の動きを焼き付けたり、
イメージと事実との間を往復したり、
思っていたのとちょっと違っていたと感じたり、
道幅を変え、角度を変え、明るさを変えて試行錯誤したりしていた。
どこかで聞いたが、
「脳も喜ぶ」のだそうだ。

連絡
宿題  :パワーアップ(算数)
     国語ドリル
     理科カラーテストの勉強
持ち物 :
お知らせ:明日の朝から、児童会の募金が始まります。ご協力をお願いいたします。…
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活用

全国学力調査の
いわゆるB問題。
おおざっぱに言ってしまえば
活用の能力を問うというもの。

この活用。
一見、
応用的で、
総合的で、
生活や暮らしに根ざした、
まさに生きる力に見える。
だが、その実、
かなり基礎的で、
基本的な理解こそが土台になっていていることは
誰の目にも明白。
(かつて、大単元的、総合的に学習を計画し、
 痛い目にあった経験のある私のような者は、
 特にそのことを痛感しているはず)

だが、そこからが
このところどうもあやしい。
とりわけ、子供の学習の初期段階を
(あるいは、基礎的・基本的な内容を学習していく場面を)
どのようにおこなっているか、である。

その基礎的・基本的内容をしっかりと学習の中核にすえ
問題解決的に獲得できるようにしていたのは
熟練の先輩教師たち。
教材研究と深い子供理解から
子供が異質なものと出会う瞬間を作りだした。
子供のもつ素朴概念や先行経験とのずれを生かし、
そのずれが、ある時ふっとつながる感覚を大切にした。
知識は単なる記憶でなく、
それまでにないもの学びを創り出す喜びにもなっていた。
このような
異質なものから別の価値が生まれるこの様相に、
「活用」ということの本体があるのではないか。
かつては、それを「感性」とか「創造性」などという言葉で求めていたし、
それを今風に言えば「活用」となるのだろう、
というのが、現時点での個人的な結論。

そんなかつての、「感性」とか「創造性」などという
とてつもなく大きな命題に
果たして我々は答えを出し、
その成果を継承し得ているのだろうか。
今、
「活用」という言葉に変わっていくことに、
「活用」を大上段に掲げていくことに、
まだまだ過去に学ばなければならない自分は、
いささか気がひける。

これからの10年間、
この「活用」という言葉は
授業実践のキーワードの一つとなるに違いない。
その言葉に踊らされることなく、
本質を見極めた着実な問題解決的な学習の中で
異質なものと異質なものが混成されていく
「プチ活用」の場面をよりいっそう具体化し
子供たちと心揺さぶられる授業を創り上げていかなければならないと
自らのふんどしをしめなおしたところ。

また再び、
新たな時代の波というものと
古きよきものとの格闘が始まる
そんな予感。

これから授業が変わるんです、とか、
新しい○○メソッドです、とか言うけれど、
本当にそうなのだろうか。

連絡
宿題  :パワーアップ(理科)
     算数ドリル
持ち物 :
連絡  :明日から4年生はグリーンスクール。
     時間割の変更があるので今一度確認を。…
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