△の法則

今日は、
2の1で、
「みんなにとって一番いい、△の法則」
というのが発見された。

この「△の法則」を知るものは、
まだあまりいないだろう。
というか、
一人もいないだろう。
それもそのはず。
その法則は、
今日、2の1で生まれたのだから。

ことの発端は今日の給食の時間だった。
配膳が始まってからも教室は、ザワザワ〜
校内放送のクイズが始まっても、ザワザワ〜
委員会からのお知らせがあっても、ザワザワ〜
一向に静まる気配がない。

中には、あまりの騒がしさに
「静かに〜」と声を張り上げて
率先して注意してくれる子もいた。
だが、「焼け石に水」とはまさにこのことだった。

そこで、給食を食べ終えてから、
こんなことを考える時間を設けた。
「給食の時間は静かに食べるのが良いか、
 楽しくおしゃべりして食べるのが良いか。
 自分の考えをノート1ページに書きなさい。」

みんなは真剣にノートに向かった。。。

しばらくして、みんなで話し合ってみた。
まず、給食を食べるときのおしゃべりは◎だという立場の意見から出た。
◎し〜んとして食べるのはさびしい。
◎楽しく食べたい。
◎グループの仲間同士で話すくらいの声の大きさならいい。

するとそこに、◎でも×でもない、△の立場の意見が続出しはじめた。
△話してもよいときと、だめなときがあるよ。
△放送がなっていないときはよい、大事な話のときはだめ。
△近くの人と話すのならよい、遠くの人と話すのはだめ。
△時間を決めたら話してもよい、ずっと話すのはだめ。

ここから、さらに考えが深まっていく。
♡放送の人は、給食を食べないでがんばっているんだ。
♡みんなのために大切なことを伝えてくれているんだ。
♡聞きたい人だっているよ。
♡考えることや我慢することが大事だと思う。

そして、いよいよ、冒頭の発言となる。
「みんなにとって一番いいのは、△なんだよ!」

担任は、この
「みんなにとって一番いいのは、△なんだよ」
というフレーズについ立ち止まってしまった。
それは、みんなも同じだった。
「付け加え。△だったら、区別できる人になれるしね!」
「そうだよ。△だったら、大人になってからも役に立つんだよ!」

とかく、
はなまる◎や、
三ツ星☆☆☆や、
金メダルばかりを求めたくなるけれど、
それがいつもいい、
とは限らない。
ときには、
△が必要なときだって、
あるんだなあ。

そんなすてきな法則が、
「みんなにとって一番いい、△の法則」
なのである。

そんなすてきな法則を導いた2の1のみんなに
はなまる◎をあげたい。
(ん〜???)

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ともだちのうた

今日、2の1と国語科担当K教員のもとに、
一通のすてきなお手紙が届いた。

そのお手紙は、
あまりに突然で、
あまりにうれしくて、
あまりにありがたくて、
思わず身が震えた。

国語科担当K教員は、
「このお手紙はみんなに届いたのだから」と言いながら、
クラス全員に一枚一枚カラーコピーを配った。

直筆の文面から、
みんなが送った手紙を丁寧に読んでくださったことや、
温かくちょっぴりユーモラスなお人柄が伝わってきて、
まるで、ご本人が、
この教室の中のどこかにいて
すぐそばから語りかけてくださっているような錯覚を覚えた。

とりわけ、
うたの歌詞を綴ってくださった数行は、
心にじ〜んときた。
この学習の間ずっと、子どもたちは、
彼女のことを、まるで本当のともだちのように慕って読み進めていたのだが、
今度は、その彼女自身から、
「ともだち」と、よびかけてもらっているのである。
それだけで、本当にうれしい気持ちになってしまう。

お手紙を読み終えたあとの子どもたちは、
盛大にもりあがる、というよりは、むしろ、
しばらくの間、感動の余韻を味わっている、といった感じだった。

その様子を目の当たりにした担任は、
学ぶことが、本来、喜びであるとしたならば、
今日のこの日、この瞬間はまさにそうだ、と確信した。
これから成長を遂げていく子どもたちにとって、
きっと、
生涯忘れることのできない出来事になったに違いない。

子ども達にとって、
あまりに突然で、
あまりにうれしくて、
あまりにありがたくて、
思わず身が震えてしまうような出会いをいただき、
ありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。…
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