成長

陸上記録会が終わった。
グラウンドの上では、
やる気に身を震わせている子、
不安を必死にぬぐいさろうとしている子、
様々な姿があった。

学校に戻って間もなく、
みんなの記録が手元に届いた。
そして、賞状を作成した。
輝かしい記録と努力のあとをそこに記した。

しばらくして、
今度はみんなの記録を1種目ずつカードに転記した。
ここではっとした。
子供の6年間の記録の伸びを目の当たりにしたのである。
50m走で、2秒もタイムを縮めた子
6年生最後の年に初めて、7秒台まであとコンマ1秒と迫っていたこと
ソフトボール投げで、昨年からなんと10m以上も記録を伸ばしていたこと
1〜5年生まで1,2mずつ記録を伸ばした子が、今年、一気に2倍近く距離を出していたこと
ハードル走であと一歩で入賞というところまで来ていたこと
持久走で、毎年着実に記録を縮めてきていたこと
目標としていた順位を心に秘めていた子がそれを達成していたこと
走り幅跳びで、毎朝の自主練習に参加していた子が記録を伸ばしていたこと

賞状には決して表れない姿の一つ一つが
まぶたに浮かんできて
胸がいっぱいになった。
6年間の記録を重ねた
あの黄色いカードこそが
本当の賞状だと思った。