テーマは失敗

理科の時間は、
これまでの学習を生かした理科工作。
主に、電気と磁石の性質を利用している。

子供たちが設計・計画したものは、例えば、
磁石で物を誘導する磁石の迷路
鉄の輪を針金に触れないようにくぐらせるイライラ棒
磁石で宝物を釣ると電球が点くつりざお
景品を取り上げるUFOキャッチャー
ある回路にだけ反応するブラックボックス
たたく場所が光るモグラたたき
などなど。
こどもたちは様々なテーマを持っている。

一方、担任の方はというと、
そのテーマは。。。。失敗。
ものづくりに失敗はつきもの。
というか、失敗そのものが成功には必要。

子供たちの様子を見ていると、
失敗のあとの成功に
この上ない喜びを感じている。

針金に触れてもすぐに点灯しないイライラ棒。。。。
左右に動かないUFOキャッチャーのUFO。。。。
たたいてももぐらないモグラたたき。。。。
磁石でつり上げたのにスイッチの入らないつりざお。。。。

子どもたちは、
これらの失敗に悩むどころか、
それらの失敗を越えることに
俄然やる気を感じている。
その姿はなんとも頼もしい。

ね、そっち、順調?
順調、順調。
オッケー。じゃ、ここの調整するから、そっち、頼むね。
オッケー。

これがこっちで、それがそっちで。。。
よし、わかったぞ。これでいいはず。。。
できた! できた! やったあ! 
ちょっと、一回、試してみよ!

あちこちのグループで飛び交う声は、
ゴムボールのように、みな弾んでいる。…
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BGM

BGM。
ネーミング自体が、バックグラウンド〜というくらいだから、
その存在はかなり控えめだ。
しかし、その役割は、
なかなかのものがあるようだ。

それは、
右脳が左脳に、左脳が右脳に
互いによい刺激を与えているかのよう。

登校直後の朝の時間や休み時間に、
ちょっとテンポのよい曲を
ワークスペースに流しておいた。
単調になりがちな縄跳びの自主練習の
ちょっとした味付けにでもなれば、と思った。

先日、
休み時間などの縄跳びの練習タイムに流すBGMには
何がいいか、についてみんなの意見を聞いてみた。

あっという間に、黒板がいっぱいになった。
チョークを走らせている担任は、
そのほとんどがわからなかった。
とりあえず、黒板を記録しておき、
あとでその曲を探そうか、そう思っていた。

あれから、2枚のCDが届けられた。
1枚は、みんなの人気を集めていた「○らし」の曲がいっぱい入ったCD。
もう1枚は、これまた、みんなの希望を収録したオリジナルのCD。
表紙やインデックスまで手作りだ。
どれも、3の1のみんなが
縄跳びの練習に励みながら技を高めていくための
力強い応援グッズだ。

と言っても、それは、あくまでもBGM。
バックグラウンド〜というくらいだから、
その存在はかなり控えめ。
しかし、その役割は、
なかなかのものがあるようだ。

縄を跳ぶみんなの表情にも自然と笑顔が浮かんでいる。

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180秒

世の中、とかく人の心が一つになるのは難しい。
しかし、
心が一つになるのに
たくさんな時間はいらないようだ。

その時は、体育でのなわとびの時間にやってきた。

これまでは、各自が、それぞれに
なわとびカードを手に練習を重ねてきていた。
体育で一斉に行うのは初めてだった。
前とび、あやとび、二重とび。。。
種目毎に自分の技を確認したり、
友達の技に刺激をもらったりした。

最後に、3分間とびをした。
一度もひっかからずに3分間跳び続けるのである。
惜しくもひっかかった場合はその場ですわる。

ようい(縄と整え、気持ちを集中させる)
はじめ!(一気に、トントンという音が響き始める)
10秒経過。。。
30秒経過。。。
1分経過。。。
2分経過。。。
跳び続ける仲間がどんどん少なくなっていく。
それとは逆に、
跳び続ける仲間をどんどん応援していくみんな。
がんばれ〜
ファイト〜
あと10秒!9!8!7!!6!5!4!3!2!1!。。。

やったあ!
すごい!
パチパチパチ!

3分とびを達成した本人たちよりも、
まわりのみんなの方が大騒ぎである。

とかく人の心が一つになるのは難しいものだが、
3の1のみんなは、それを
180秒でやってのける。…
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