教育実習終了

3年次生の公開授業が終わると、
教育実習の全ての日程も終わる。

6の1道徳「自由・規律」
「修学旅行の夜に」という題材は、
修学旅行を目前に控えた子供たちにとって身近なものだった。
夜、つい遊びたくなる気持ちをおさえ友達を注意していた班長だったが、
「もう注意しなくてもいいわよ」という副班長の声に、
自分もつい遊びだしてしまう。
結果、他の班や先生にしかられてしまう。
ここで班長は何を考えたか。
「あの時やめておけば、自分はしかられずに澄んだ」
「みんなもしかられることはなかった」
「他の人に迷惑をかけないためにも注意すべきだった」
「みんなにも申し訳ない」
などと語る中に、
子供たちの「自由・規律」に関する道徳的価値が表出してくる、と想定した。
そのためには、
そこに至る補助発問によって、
「修学旅行の夜だし、遊びたいな」
「でも、班長だから注意しないといけないな」
などと葛藤する登場人物の心情に十分ひたる前段階が必要である。
その葛藤場面にひたるためには、
その前段階に。。。。。。が必要となる、
といった具合に、
最終的な中心発問でねらう価値が多様に表出するように
授業を構造的に組み立てていった。

6の1音楽〜情景を思い浮かべて〜「寒ブリのうた」
6年生の醍醐味でもある3部合唱。
美しく、迫力のあるハーモニーが魅力だが、
それを完成させていくためには、
それなりのスキルも高まらなければならない。
ただ、このスキルは、
直接「スキル」だけを伸ばしていけばよいというものではない。
発声の技能や歌唱の表現力は、
みんなが抱くイメージや感情という側面と深い関係がある。
ただし、気持ちや感情だけを高めても、
それに技能がともなわなければならない。
このバランスをいかに授業の中で具現化していくか。
思い浮かべる具体的な情景の比較の場、
それぞれの情景に応じた試し歌い、
互いの歌い方の聞き比べ、
クレッシェンドの意をもつ記号の登場、
などなど、多様な手立てをそこに持ち込んだ。

こうして、熱意あふれる授業を終えた。
クラスでのお別れ会では、
ゲームをして楽しんだのち、
これまでの3週間を振り返る場面があった。
暗幕を引いて、
映像と音楽で振り返るアイデアは教生先生方の企画だった。
映像が始まると、
それまで教室に円を描くように座っていたみんなが、
一人、また一人と
中央にいらっしゃる教生先生のまわりに自然と集まりだした。
そして、先生方によりそったり、抱えられたりしながら、
これまでの思い出にふけった。
とてもいい光景だった。
教生先生方の最後の授業だった。

ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう

連絡
宿題  :パワーアップ(なし)
     漢字の学習
持ち物 :「落語」の申し込み(明日〆切)
お知らせ:卒業アルバムの写真撮影
     (上着はあってもなくてもよい)
     (個人写真と全体写真は、シャツ、ブラウス)
     (証明写真は、未定)
     *お別れ会では、たくさんの自作プレゼントをお寄せ下さり
     ありがとうございました。
      実習生一同、一つ一つ、手にとっては喜び、感謝の気持ちを表していました。
     (みんな、明日朝の黒板のメッセージに注目です)
     

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