朝日を浴びて

静かな早朝の教室。

誰かが来ているなんて思いもしないで教室に入ると、
そこには、二人の子どもの姿があった。

「あ、先生、おはようございます。」
「ちょうどよかった、見て見て、きれいだよ〜。」
「ほら、ちょうど山から朝日が昇って来たよ〜。」
「まぶしいねえ。」

子どもたちは互いにそう言いながら、
教室の東向きの窓に向かって並んで立っていた。

見ると、今まさに立山連峰の稜線から、
ちょうど太陽の光線が
こちらに伸びて来ていた。

「わたしね、いつも、朝日にむかって歩いてくるの」

教室の二人の姿は、しだいに朝日を浴びて輝き出した。