テーマは失敗

理科の時間は、
これまでの学習を生かした理科工作。
主に、電気と磁石の性質を利用している。

子供たちが設計・計画したものは、例えば、
磁石で物を誘導する磁石の迷路
鉄の輪を針金に触れないようにくぐらせるイライラ棒
磁石で宝物を釣ると電球が点くつりざお
景品を取り上げるUFOキャッチャー
ある回路にだけ反応するブラックボックス
たたく場所が光るモグラたたき
などなど。
こどもたちは様々なテーマを持っている。

一方、担任の方はというと、
そのテーマは。。。。失敗。
ものづくりに失敗はつきもの。
というか、失敗そのものが成功には必要。

子供たちの様子を見ていると、
失敗のあとの成功に
この上ない喜びを感じている。

針金に触れてもすぐに点灯しないイライラ棒。。。。
左右に動かないUFOキャッチャーのUFO。。。。
たたいてももぐらないモグラたたき。。。。
磁石でつり上げたのにスイッチの入らないつりざお。。。。

子どもたちは、
これらの失敗に悩むどころか、
それらの失敗を越えることに
俄然やる気を感じている。
その姿はなんとも頼もしい。

ね、そっち、順調?
順調、順調。
オッケー。じゃ、ここの調整するから、そっち、頼むね。
オッケー。

これがこっちで、それがそっちで。。。
よし、わかったぞ。これでいいはず。。。
できた! できた! やったあ! 
ちょっと、一回、試してみよ!

あちこちのグループで飛び交う声は、
ゴムボールのように、みな弾んでいる。