はじめてのお習字

先日からアナウンスしていたように
今日の書写は「毛筆」。
中には、初めてのお習字だった子もいるようだ。

朝から、真新しい習字道具を手に登校してきた。
教室では、互いの道具を比べあったり、
昨晩、家で練習したらしい道具の扱い方などについて
楽しそうに話したりする姿が目立った。
私たちにはいつもと変わらない一日のようだが、
子供にとっては
なんとなくわくわく感のある一日だった。

習字の時間が近づくにつれ、
「私の筆は固いのですが、どうするんですか?」
「小筆がちくちくなんだけど、書けますか?」
などと、期待とも不安ともとれる質問が相次いだ。
担当のN先生の姿が見えると、
いよいよだ、とみんなの気持ちが引き締まるのがわかった。

とは言え、
すぐに墨汁と筆で紙に書くわけではない。
「最初が肝心」と心得ているN先生に、
子供たちは、はやる気持ちをうまくコントロールされながら、
道具の置く位置や、
上手に書くこつ、
提出時の教室の歩き方まで、
「最初にしておくべきこと」をしっかりと学んだ。

墨汁のふたを開ける時がきた。
慎重に慎重にふたを開け、
そうっと出し過ぎないように注ぎ込み、
確実に確実にふたをしめた。

まずは、手に握った新しい筆のその先に、
墨汁が少しずつしみこんでいくのを見つめた。
(こういう段階を踏むところは、さすがN先生だった)

慣れてくると、
少しずつその深さを深くしていった。
白い紙の上では、
鉛筆とはまた違う感触でそこに線が浮かんでくることを味わった。

こうしながら、はじめてのお習字の時間は終わった。

が、実は、ここからが山場なのである。。。
残った墨の吸い取り、
書いた紙の片付け、
墨のついた筆先の始末、
ケースの中の整頓。。。
ここでも、一人一人が、最後までしっかりと取り組んだ。

N先生の緊張は、ようやくここで緩むこととなる。
そして、ひとこと。
「いやあ、上手! ほんと、すばらしい!」

子供たちにとってのわくわく感は、
ここで最高潮に達したに違いない。

連絡
宿題  :日記(31~40)
     算数ドリル
持ち物 :
お知らせ:リコーダー(本日、一部の子に配布)
          (まだの子は、明日、配布します)…
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その仕事は自分が

子供たちと一緒にいて心地よいのは、
おそらく、その一つとして
つまらぬ損得勘定なんかぬきにした
極めて純粋なフットワークの軽さが
あるからだろうと思う。

たとえば、

担任が、ノートやプリントなどの提出物を
番号順に並べ替えていると、
決まってその横に立って、
「じゃ、ここから私が並べます」
と言いながら、
その作業を手伝ってくれる子供たちがいる。

担任が、体育の場作りのために
道具を並べていると、
決まってその後からついてきて。
「先生、ぼくもその仕事がしたいです」
と言いながら、
学習の準備を共に整えてくれる子供たちがいる。

担任が、板書でつかった磁石のおはじきなどを
取り外して箱に詰めこんでいると、
決まってその手をさえぎって、
「これ、はずしてもいいんですか?わかりました」
と言いながら、
美しく整然と、色分けまでしながら片付けてくれる子供たちがいる。

担任が、黒板を消していると、
その黒板消しを、他の友達と取り合うようにして。。。。

担任が、宿題のドリルの束を手にもっていると、
帰りの支度の真っ最中でも、椅子から飛び出すようにして。。。。

となりの友達が、休み時間にすりきずをした際には、
自分はすこぶる元気でも、まるで自分のことのように。。。。

そんなみんなのように、
心のフットワークは軽快でありたい。

いつでも、
どこでも、
だれにでも。

連絡
宿題  :日記(21〜30)
     算数ドリル
持ち物 :習字道具(すべてに記名)
     新聞紙一日分(習字用)
     うちわ(理科)
お知らせ:習字道具の扱い方の練習をしておきましょう。
     明日の書写(毛筆)に向けて、真新しいシャツ・ブラウスは避ける。…
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古い方はぼくが

3の1なかよしカップ。
ドッチボールやリレー、
幅跳びやソフトボール投げなどが
その種目に予定されている。

今日は、そのフラフープ編が行われた。
たくさんのフラフープを集めて、
まずは個人練習タイムが始まった。

学校のフラフープは、どれも同じとは限らない。
長年、多くの子が使ってきたものだけに、
ちょっと折れ目がついたものや
修理がほどこされたものも
中にはあるというもの。

そんな古いフラフープが、
たまたまある女の子の手に手渡されようとしていた。
テープでぐるぐる巻きにされた
見るからにみすぼらしいフラフープだった。

差し出された古いフラフープに
一瞬、その子の手が引いた。
(できれば、そんなのは使いたくないなあ)
その子でなくても
誰もがそう思うような代物だった。

と、その時、
「あ、なら、その古い方はぼくが使うよ。
 はい、代わりにこれを。」
と言い寄る男の子がいた。

男の子は、交換をためらっている女の子の手から
古い方のフラフープを自分のところにたぐりよせた。
そして、
何事もなかったかのように、
そのみすぼらしいフラフープで
華麗な技を演じて見せた。

でも、本当に華麗だったのは、
そんな立ち居振る舞いの方だということは
言うまでもない。

連絡
宿題  :日記(1〜10)
持ち物 :視力カード(はんこ)(まだの人)
お知らせ:下校時間および下校方法の確認をお願いします。

追記
その後、
その女の子が
男の子にこう言っているのが聞こえた。
「ありがと。フラフープ、交代で使おう。。。」…
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軽い方は君が

給食が終わって、
みんなは元気に遊びに出るが、
最後まで完食をめざす子は
まだ教室に残ってがんばる。

最後の給食の片付けと配膳車の返却は、
そんな、最後までがんばる子たちが
責任をもって行う。

とは言え、
まだまだ目が離せない。
ゴミの仕分けや、
箸の整頓、
台ふきなど、
見届けることは多い。

先日も、そうした「がんばるマン」たちと
最後の片付けをしていた。
手分けをして、
食器の整頓、配膳車の返却、台ふきなどに取り組んでいた。
そうして、最後に残った2人に
ご飯ケース(2箱)を1階給食室まで運ぶ仕事が回ってきた。

持っていくご飯ケース(箱)を決めるべく、
その二人にじゃんけんをうながそうとしたその時、
「軽い方を持っていって。ぼく、重い方を持っていくから」
との声。

ご飯ケース(箱)が運ばれてすっきりした教室には、
どこかあたたかな空気が流れていた。

給食の片付けは、
まだまだ目が離せないことが多いが、
こういう場面にも出会えるから
やっぱり最後まで目が離せない。

連絡
宿題  :算数ドリル(片側1ページだけ)
     算数もんだいNo.5
     (工場見学のワークシートまだの人)
持ち物 :
お知らせ:学習参観、地域別保護者会 他
     下校方法のご確認を。
     (月)に習字道具(注文された方)を配布します。
     そのままでも持ち帰ることができますが、
     大きめの袋があると便利だと思います。
     *帰宅後は、ふで、すずり、したじきなどの一つ一つに記名を。

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春の遠足

ぽかぽか陽気の今日、
春の遠足に出かけた。

工場見学では、
日頃なじみの深い学習ノートの生産過程を
間近でみることができるという
またとない機会を得た。

子供たちの中には、
今、まさに自分が手にしている文具も
この工場生まれのものであることに
一種の感動を覚えて心躍らせる子もいた。

実際の工場の中では、
直径1mくらいもある大きな紙のロールから、
印刷され、裁断され、製本され、
検査され、梱包され、箱詰めされるまでの
一連の工程が手に取るように分かった。

機械で行う仕事と
人の目で行う仕事とがあることも知った。
貴重な経験となった。
(ご協力いただいた社員の皆様、ありがとうございました)

昼、広い公園に出た。
太陽と風と緑の香りでいっぱいだった。

子供たちの弁当訪問にスナップ撮影、
おかし交換にビーチバレー、
バドミントンにキャッチボール、
フリスビーにドッチボール、
ゴルフ遊びに滑り台(下からの声援)、
そして他愛もない会話。。。

子供たちがよく見える場所に陣取って、
普段はできない活動を共にして、
あっという間に時間が過ぎた。

この日の、この光景を、
40人全員の共通の思い出にできたことが
なによりうれしい。

連絡
宿題  :追加
     工場見学のワークシート1枚
    (見学中、用紙ぎっしりにメモを取るみんな。
     中には、3枚、4枚になる子も。
     工場の方も、そんな熱心なみんなに驚いておられました)
持ち物 :
お知らせ:追加
     新型インフルエンザに重ねて冷静かつ十分に注意してください。
     うがい・手洗い・十分な休養・咳エチケット・不要な人混みへの行動は避ける…
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