古い方はぼくが

3の1なかよしカップ。
ドッチボールやリレー、
幅跳びやソフトボール投げなどが
その種目に予定されている。

今日は、そのフラフープ編が行われた。
たくさんのフラフープを集めて、
まずは個人練習タイムが始まった。

学校のフラフープは、どれも同じとは限らない。
長年、多くの子が使ってきたものだけに、
ちょっと折れ目がついたものや
修理がほどこされたものも
中にはあるというもの。

そんな古いフラフープが、
たまたまある女の子の手に手渡されようとしていた。
テープでぐるぐる巻きにされた
見るからにみすぼらしいフラフープだった。

差し出された古いフラフープに
一瞬、その子の手が引いた。
(できれば、そんなのは使いたくないなあ)
その子でなくても
誰もがそう思うような代物だった。

と、その時、
「あ、なら、その古い方はぼくが使うよ。
 はい、代わりにこれを。」
と言い寄る男の子がいた。

男の子は、交換をためらっている女の子の手から
古い方のフラフープを自分のところにたぐりよせた。
そして、
何事もなかったかのように、
そのみすぼらしいフラフープで
華麗な技を演じて見せた。

でも、本当に華麗だったのは、
そんな立ち居振る舞いの方だということは
言うまでもない。

連絡
宿題  :日記(1〜10)
持ち物 :視力カード(はんこ)(まだの人)
お知らせ:下校時間および下校方法の確認をお願いします。

追記
その後、
その女の子が
男の子にこう言っているのが聞こえた。
「ありがと。フラフープ、交代で使おう。。。」