一人一人のオブジェ

夏休みのおみやげの一つに、
東京の博物館で手に入れた
ユニークなものがある。

手のひらよりやや大きめの写真立てのようなもので、
そこには無数のピンがついていて、
背面からそのピンを押し出すようにものを押しあてると、
前面にその形が浮かび上がって型取られるというもの。

そろばんのように、
一度ガシャッとリセットすれば
繰り返し繰り返しいろんなものを
一瞬のうちに立体的に写し取ってしまう。
(詳細はお子さまにお聞きください。)

写し取るものは、
手のひらでも、
ピースサインでも、
横顔までも、
ほぼ何でも大丈夫である。

ぜひ、2学期の教室で活用したい、
そう思って衝動買いしてきた。

そのフレームには、
一人一人の「らしさ」が浮かび上がる。
それを見る側も、
つい「らしいなあ」と微笑んでしまう。
自分を表現し、
互いのそれを認め合う。
そんな一角を教室内に創ることができたら、
そう、思った。

今日から、番号順にオブジェを作った。
一日、担任の机の上で
その子らしさが輝いていた。
ものめずらしそうに、
ながめるみんなの姿もあった。
あすは、どんなオブジェになるか、楽しみでもある。

実は、これと同じ仕掛けのものを
かつて、海外にある別の博物館で見たことがあった。
大きさは、人間のほぼ等身大だった。
博物館ではめずらしく、
自由に触ったり、試したりすることもできた。
そのフレームに、
体当たりで、そっと身をゆだねるようにすると、
自分の体の表現が、そのまま型取られた。
実物よりも何となく実物らしく感じられるところが、
また、おもしろかった。
今回、手に入れたのは、
そのミニチュア版とでもいうもの。

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