浮いている?沈んでいる?

例えば、
軽い物は浮く、重い物は沈む、という素朴概念。
小さな物は浮く、大きな物は沈む、という素朴概念。

これらは、いわゆる誤概念かもしれません。
鉄は、小さく軽い物でも沈む場合もありますし、
木は、大きく重い物でも浮く場合もあるからです。

場合によっては、こんなふうに、
中間で浮いている?中間まで沈んでいる?
ことだって作り出せます。

このような一見不思議な状態を見せるには
玩具の●●弾はちょうどよい比重です。
教育の現場で具現化したいことは、
先のような誤った概念を
正しい方向に矯正することではなく、
むしろ、それらを思わず想起したり、総動員したりしながら
目の前にある問題の解決を図ろうとする姿でしょう。

この「素朴概念を思わず想起する」あるいは「総動員する」ということが
今回の学習指導要領の「見方・考え方を働かせて」という部分だとすれば、
大いに納得なのであります。