フリッカリング

 ああ、あれはそういうことだったのか、と今になってようやく確認できたことがありました。極地研のHPに「最速で瞬くオーロラの撮影に成功」という見出しの記事を見かけたのです。オーロラはゆらゆらと静かに揺れて輝く、というイメージがありますが、時折「オーロラ爆発=ブレイクアップ」と呼ばれる現象に至る場合があります。その中でも、明るさや動きが非常に激しく変化する現象を「フリッカリング」というらしいのです。

参照:www.nipr.ac.jpより

穏やかに揺れるオーロラブレークアップ寸前フリッカリング状態か

 54次観測隊に同行中、一度だけしらせ艦上から、これに似た状況に遭遇したことがありました。その時の様子を当時の私は次のように記しています。「明るい火の玉のようになってぐるぐると大空を動き回る」、「激しく龍のように全天を動き回るのに、物音一つしないのが不思議。」参照:本HP2014.3.16の記事より 

 とてもにわかには信じがたい光景で、今思い出しても、きっとあれは夢だったに違いないと思い始めていました。この記事に出会ったことで、改めて、フリッカリングという現象を理解できたと同時に、あの出来事は決して夢の中ではなく確かに現実に起きていたのだと思い直すことができました。

 現在、教育の分野でも似たようなことが起きているのではないかとふと思います。確かに現実に起きているのに根拠(エビデンス)がないために夢や妄想のように扱われてしまう…手っ取り早く収集できるような情報や数値を集めて、あたかもそれが真実であるかのように示されてしまう…だからこそ私は、日々の膨大な授業の中からたった一つの事例でもいい、美しい授業の具現化とそのサンプリングにこだわりたい、そう思うのです。

 記事はさらにこう続きます。「従来のカメラでは高速の明滅を捉えられなかった…」、「そもそも、フリッカリングオーロラの発生を待ち構えて膨大なデータをとり続けることが困難で(中略)十分に理解されていませんでした」。

参照:www.nipr.ac.jpより