昭和基地の農協

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの70回目。
(写真は54次隊のときのもの)

しらせが順調な航海に戻れそうなので
話題を再び昭和基地に戻してみたい。


南極の自然界では緑の葉っぱが育つ、
ということはあり得ない。
だから、この新鮮な野菜は、昭和基地ではとても貴重品だ。
水や温度や栄養などの条件を整えて
ここまで手塩にかけて育ててきたものだ。


畑はこのようになっている。
ここは、「農協」と呼ばれている部屋の中。
お世話に取り組んできた隊員は
少しずつ根を伸ばし、小さな葉をつけ、茎を太らせていく日々を
どんな思いで見つめてきたのだろうか。


やがて小さな芽たちは、この大きさになる。
収穫した手の重みは、
その人にしかわからないのかもしれない。
ちょうど、ソチオリンピックの選手が
メダルを手にした時のように。

昭和基地の食卓にならんだ野菜たちは
みんなから羨望のまなざしを受ける。
野菜がきらいだ、
などといっているものたちはどこにもいない。”