石の庭園

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの60回目。
(写真は54次隊のときのもの)

スカルブスネスの露岩帯を
私たちはまるで砂漠の中にいるかのように
何時間も歩き続けた。


視界をさえぎる物は何もないので、
広大が土地がいっぺんに目に映る。
そのせいで距離感がかなり麻痺してしまうのか、
遠近感がつかめなくなるような錯覚を私たちは何度も味わった。
近くに見えても、本当はかなり遠くのものだったりするのだ。
そんな中、私たちはとても不思議な光景に出くわした。


あるピークを登り切ったその先にあったのは、
それまでの坂道からは想像もつかないような
平坦な地形だった。
しかも、あちこちに大きな岩がごろごろしている。
いつか宇宙人がここにやってきて、
わざと並べていったとしか思えないような不自然な光景だった。

いつからか、ここを南極観測隊員は「石の庭園」と呼んでいるのだと、
その時、教えてもらった。
南極は、ほんとうに不思議で魅力的なところだ。