おにぎりの力
第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの53回目。
(写真は54次隊のときのもの)
ここ数回は、昭和基地での様子をバーチャル同行してきたが、
そろそろ再び野外に出る頃になってきた。
地圏グループや生物グループにとって
昭和基地で過ごすのは限られた時だけで、
野外にある観測拠点で活動することがどうしても多くなる。
そろそろ、もう一つの野外観測拠点に行ってみたいと思う。
だがその前に、ちょっと準備することがある。
それは、夕飯の残りのごはんでおにぎりをたくさんこしらえること。
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一旦野外に出ると、
3〜4日戻らないことはよくあること。
食事はどうしてもレトルト系が多くなる。
おいしい炊きたてごはんはしばらくおあずけとなるので、
出発の前日には、こうしてみんなでおにぎりを準備する。
これが、意外にも野外では元気のエネルギーになる。
特に、野外初日は、居住の立ち上げや物資搬入などで煩雑になるので、
おにぎりたちの存在はとても助かるのだ。
そういえば、
ヤンキースで活躍した松井秀喜選手は
試合前にはよくおにぎりを口にしていたという。
好物はおかかと梅だったとか。
また、ソチオリンピックに出場する田畑選手は、
実家で作っているお米を試合前に食べて力にするのだと
いつかのインタビューで語っていた。
観測隊員たちも、みんな
お米を炊いて握ったおにぎりが大好きなのである。
このおにぎり作り、
どうやら55次隊でも、欠かせないみたい。”
