休日の過ごし方
第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの51回目。
(写真は54次隊のときのもの)
久々に昭和基地に戻ったので、今回は、
昭和基地での休日日課のようすをバーチャル同行してみたい。
![]()
この日は、休日日課ということで魚釣りに出かけた。
(休日日課といっても、午前にはいつもの作業があったが。)
まずは、「釣り道具」をスノーモービルに積んで
目的の場所まで走る。
積み込んだ「釣り道具」の大半は、
海氷に穴をあけるための大型のドリルだ。
あとは釣り竿数本とえさ少々。
![]()
周囲を四角の形に掘った後、ドリルで穴を開けていく。
足下から澄んだ水がわき出てくるが、これはまだ海水ではない。
氷の間からしみ出てくる、いわばわき水だ。
もとをたどれば、この水、
海面から蒸発し、雪や氷となって堆積したものが
再び水となって厚い氷の中から無限にわき出てくる超・軟水だ。
![]()
このあたりの氷の厚さは、約4メートル。
途中、ドリルの長さがたりなくなると、
こうして一旦引き上げて、ドリルを継ぎ足し、
再びドリルで穴をあけていく。
こうしたことを4回くりかえしたところで
ようやく海水まで達した。
![]()
この時点で、すでに達成感はかなりあったのだが、
本当の目的はこれ。
さっそく釣り竿とえさを準備する。
釣り方は簡単で、糸をず〜っと垂らしていって、
底についたら少しずつ引き上げる、それだけ。
あとは、おめあてのショウワギスが食らいつくのを気長に待つ。
“
