定時交信

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの45回目。
(写真は54次隊のときのもの)

野外観測の長い1日が終わり、
観測小屋で最後の業務を行う。


一日最後の業務とは、定時交信だ。
昭和基地と野外観測ポイントとは、
この無線だけで結ばれているといっても過言ではない。
この時間には必ず全員が無線機の周りに集まって人員確認が行われる。
その日の作業の進捗状況や明日の天気予報なども伝え合う。

「こちら雪鳥沢。○名全員元気です。」
「予定の作業は順調に進み、明日は○○に取りかかる予定。」
「こちら昭和基地。明日の天気は○○、風速は○○の見込み」
「風が収まる○時頃にヘリを飛ばします。」
交信が終わると、しっかり充電しておくことも忘れない。
それが完了したら、発電機をとめる。
すると、一気に静寂がおしよせてくる。
聞こえてくるのは、もはや自然の音しかない。


そんな中、それぞれ就寝の準備にとりかかる。
これは観測小屋の中だが、
着替えも、野帳の記録も、パソコン仕事も
すべてこのベッドの上だけがプライベートスペース。
疲れた体を伸ばすこともままならない。

隊員の半分はこの小屋で、
残りの半分の隊員は外のテントで眠る。
外のテントと言っても
太陽の日があたってさえいれば
温室のようにほのかに暖かく感じることもある。
シュラフにくるまって目を閉じると
あっという間に朝だ。

だれかが水をくんで
まずお湯を沸かし始めると
それが合図となって
みんながテントから集まってくる。”