昭和基地接岸

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの39回目。
(写真は54次隊のときのもの)

第55次日本南極地域観測隊を乗せてきたしらせが、
1月4日に、無事、昭和基地への接岸を果たしたようだ。
53次、54次と連続で接岸断念を余儀なくされていただけに、
52次隊ぶりの接岸となる。

接岸といっても、昭和基地には港があるわけでもなければ、
桟橋があるわけでもない。
基地のある東オングル島の沖合数100mのところまできて
そこで停泊するということ。
それでも、接岸することの意味は大きい。

そこから氷上にルートを工作して輸送ができるのだ。
雪上車の時速はおよそ10km/hだから時間はかかるが、
日本から運んだものを確実に届けることができる。
燃料は、専用のホースをつないで
基地に流し込むことも、今年はおそらくできるだろう。


この写真は、54次隊のときのもの。
接岸できなかったときはこうなる。
しらせの周囲、数十kmにわたって氷が埋め尽くしているのがわかる。
12fコンテナと呼ばれる容器に入れてきた
大きな資材は運び込むことをあきらめたし、
リキッド燃料もドラム缶に入れて数本ずつ空輸で運ばれたてきた。

それだけに、55次隊のしらせ接岸のニュースは、
基地で作業を待つ隊員たちに
大きな希望をもたらしたに違いない。

昭和基地では、これから
ますます忙しくなることだろう。
夕食後も、夜を徹して作業が進められる日もあるかもしれない。
きっと、新たな観測や設営が着々と進むに違いない。
白夜の下の南極に
また目が離せなくなってきた。