元旦フライト

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの36回目。
(写真は54次隊のときのもの)


明けましておめでとうございます。
昭和基地で迎える新しい年は格別のことでしょう。

54次隊越冬隊のみなさまにとっては、
昭和基地で2年連続2度目の年越し。
今年2014年は、
55次隊のみなさまも加わって、
またにぎやかになったことでしょう。
きっと今回も、こんな門松などを手作りして
正月気分を盛り上げているのでは。


とは言っても、約100名だけが過ごす南極昭和基地。
日本に残してきたご家族やご親族、同僚の方々は
やはりご心配のことと思う。
ただ、隊員たちは、今頃、
こんな豪華なおせち料理を食べていたりすることもあるので、
その点だけはご安心を。

54次隊の時は元旦だけは、朝礼もなく、
お昼ご飯時までゆっくりできる日課が組まれていた。
思い思いに食堂に集まり、
用意された豪華おせち料理をつまんで正月気分を味わえた。


私の場合は、幸運なことに
元旦からお仕事が入っていた。
ちょうど元旦の朝からヘリオペレーションだったのだ。
主な内容は、氷河上にGPSの機材をセッティングすること。
ちょうど元旦の初フライトということで、
機材も、ほら、この通り。


観測隊の仕事ぶりは、
どんなことにも徹底しているのだが、
こういう遊び心にもこだわるのがいい。
もちろん作業も綿密な計画の上におこなわれ、
行動も安全に安全を重ねる。
無事、設置を完了し、正月フライトは終了。

正月元旦から、極上の南極のお正月を満喫できた。

前の記事

昭和基地の大晦日

次の記事

幸先のよい新年の門出