ジエネ

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの33回目。
(写真は54次隊のときのもの)

55次隊の主たるプロジェクトは
いくつかあると思うが、
54次隊のメインプロジェクトの一つはこれ。
「ジエネ」こと「自然エネルギー棟」の完成だ。


完成すれば、
昭和基地でのエネルギー管理の中心となることが期待される。
この建物自体が太陽熱を取り込んで暖房に生かすなど
「自然エネルギー」を効果的に活用できる仕組みになっている。
将来的には、風発や太陽光などで発電される電力を
集約して効率よく配電するなどの機能も備えるという。


建設には、52次、53次、54次の年月が費やされた。
基礎工事から、壁面の立ち上げ、
そして、54次では屋根の取り付けと
そのバトンがしっかりと受け継がれてきた。
これまでの歩みには、一筋縄ではいかないものがあったに違いない。
この棟には、多くの隊員たちの熱い思いが込められている。

写真は、屋根に最後の一枚をはめ込むところ。
このときは、通信担当隊員の機転で昭和基地内に
「もうすぐ完成」のアナウンスが流され
多くの隊員たちがその瞬間を見守った。
見事、ぴったりおさまると、
周囲から大きな拍手喝采が巻き起こった。

堅い握手を交わすもの、
笑顔でたたえ合っているもの、
万感こみ上げるものをこらえているもの、
それぞれがこの光景を心に焼き付けていた。

昭和基地というところは、
そんなドラマがあちこちで生まれる
そんな場所なのである。