フリーマントルでの過ごし方
第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの5回目。
(写真は54次隊のときのもの)
隊員たちは、しらせに寝泊まりしながら
ここフリーマントルで数日を過ごすことになる。
しらせが停泊している港の正面には、
小さな鉄道の駅があって、
そこが、大都市パースからの終着駅ともなっている。
その周辺は、いかにも終着駅のある街らしい佇まいで、
小さな広場があったり、
細い路地におしゃれなカフェが開いていたり、
心地よい海風が通り過ぎるハーバーがあったりする。
地図がなくても、小1時間も歩けば、
だいたい様子がわかってくるサイズのようだ。
しばらく、気分のおもむくままに
そぞろ歩きでもしたくなりそうなところなのだが、
しらせが出航してしまうと
パソコンでネットができなくなってしまうことから、
隊員たちの多くは、
まずはインターネットが使える場所を見つけるために
そそくさと街に出ていく。
家族に最後の連絡をとったり、
日本の同僚に仕事の続きを依頼したり。
それらを終えた隊員たちは、
もうしばらく、こんなふうに夕涼みをしてから、
しらせの中の寝床にもぐりこむ。![]()
これから南極へ向かう隊員たちの
一人一人の心をそっと休ませてくれる
こんなフリーマントルの街は、
だから、南極への最終寄港地に
なっているのかもしれない。”
