もう一つの実験室

南極授業が授業であるために34

自分だけの屋外理科室は、
もうひとつあった。
それがここ。

この「屋外理科実験室」からは
昭和基地が一望できる。
基地を取り巻くリュツォフォルム湾が白く凍りつき、
太陽の日差しを跳ね返してキラキラ光っているのが見える。
地球の南の果てには、
こんな光景が待っていた。

この高台に登ってくるまでには、
慣れれば10分程度。
リュックに実験道具をつめてここまでやってきて、
そこで万が一、忘れ物に気づいたとしても、
なんとか取りに帰ろうと思える距離感。

軽い運動で体が温まってきているので、
実験中も寒さをさほど感じない。
むしろ、
朝になると常に吹いている南極特有の風が
心地よく感じる日さえある。

ここで、ミニ風力発電機を組み立ててみて
おもしろいことに気づく。”