南極授業が授業であるために20
第一次日本南極地域観測隊に富山県人が参加していた!
という事実は、
それはそれで大きな驚きであり、
インパクトのある知識や情報である。
しかし、それだけでは、
いわゆる「びっくり教材」の域を出ない。
よりよい授業を目指すならば、ここで、
新たな概念の形成に向けて
子どもたちが自ら歩み出す局面を大事にする。
「〜ということは、こういう場合はどうなのかな」
「〜だったら、なぜそうなるのかな」
などのように動き出す思考である。
では、この南極授業ならば、それは何か。

子どもならば、おそらく、
「だったら、なぜ富山県人だったのか?」
などという思考だろう。
授業者としては、そう踏んだ。”