予定不調和

南極授業が授業であるために8

授業を終えたときに
「子どもの反応の手応えが。。。」と直感的に感じたコンテンツが
実はもう一つあった。
それは、
「JARE54-昭和基地の石は語る」である。

一口に南極と言っても、
昭和基地のある地域は、
夏になると露岩がむき出しになる場所がある。

南極大陸は
最厚で約4000m、
平均でも約2000mもの厚い氷で覆われているから、
数億年前の岩がむき出しになっているというところは、
それだけで貴重な場所だとも言える。

昭和基地を歩いていると、
そんな「石」たちの姿に
「あれ?」「おや?」「なぜ?」がうまれることがよくあった。

たとえば、
蜂の巣のように無数に穴があいたような岩がある、
石は硬くて頑丈なはずなのに、である。

たとえば、
巨大な石が置き忘れられたようにぽつんと微妙なバランスで立っている、
石はどっしりとしているものなのに、である。

たとえば、
海岸線の際にはごつごつした石が散乱している、
「下流の石は粒が丸くて小さい、と習った」のに、である。

そこで、前回の観点をもう一度振り返ってみたい。

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