あれは夢ではなかったのか(8)(vol.130)

もしかすると、
あれは夢だったのか。。。
つい、そう思ってしまいそうな光景がいくつかある。
それらを書き留めていくシリーズの8回目。
(8) ドブソン分光高度計

昭和基地に到着して数日後、すぐに気象棟を訪れた。
気象チームの5人が交代で必ず毎日2回ずつ上げている
ゾンデを放球させてもらうためだ。
放球を終えたあと、オゾン濃度を調べるための特殊なゾンデがあることを知る。
そんな話をしているうちに、
1982年に世界で初めてオゾンホールを発見した機械がここにある、
というので見学させてもらった。

わずか4畳半くらいのスペースに南極の3大発見の一つと言われる
オゾンホールをとらえたドブソン分光高度計が設置されていたあの光景。
当時の中鉢隊員らが昼夜を問わず観測に打ち込んでいたのだろうという光景。

もしかすると、
あれは夢ではなかったのか。。。”