野菜収穫(vol.110)

南極観測隊にとって
生野菜は貴重品の一つ。

日本からもってきた生野菜は
およそ半年で消費されるという。
あとは、
冷凍食品がその代役を果たす。
次に生野菜に出会えるのは、
約1年後に「しらせ」がやってくるときだ。

が、たった一つだけ、別の方法がある。
それは、昭和基地の一角に設けられた水耕栽培用の部屋。
ここで、隊員たちは、
ライトと栄養分と適温を与えながら
葉物野菜を育てている。

今日は、54次隊としては初めてとなる収穫日だった。
今回の収穫はボール一杯分の小松菜。
少しずつ、少しずつ成長する姿を、
担当の隊員は楽しみにして見てきたという。
量はわずかかもしれないが、
まさに手塩にかけた逸品なのである。

こんな状況では、
野菜嫌いの子など、絶対に生まれないと思う。