ドーム隊帰還(vol.109)

昭和基地から約1000km離れた内陸に、
ドームふじ基地という
もう一つの日本隊の基地がある。

南極大陸のより内陸にあり、標高は3840m。
そのほとんどが厚さ何千メートルの氷だという。
気温は、夏季でもマイナス30℃前後。
ドーム基地で作業をしていると、
すぐに指先や鼻先、耳などの先端部分が冷えて痛くなるという。
凍傷の一歩手前だ。
作業中は何度も雪上車内に待避し、
暖をとってまた作業に戻る、
ということを繰り返すらしい。

そんな生活を1ヶ月以上続けてきた
いわゆるドーム隊と呼ばれるメンバーたちが
本日無事帰還した。
帰還場所は、昭和基地からヘリで数十分のところにあるS17航空拠点。
(vol.96でご紹介した場所)
帰還手段は、ドロームラン バスラーターボと呼ばれる極地に不定期で運行している航空機。

到着予定時刻が近づくと、通信担当のK隊員が基地内に放送を響かせた。
「あと10分でドロームランが到着の予定」
それを合図に多くの隊員が、
ドーム隊の帰還をこの目で確認してお祝いしようと
昭和基地の高台で待ち受け始めた。

私も、「ドーム隊のみなさん、お疲れ様でした。」
という思いでこの高台に立つ。
ちょうど、N越冬隊員が
700mmの超望遠レンズでこちらをとらえてくれていた。

17:20頃
私は、あいにく機体を肉眼で確認することはできなかったが、
このN隊員のカメラはドーム隊帰還の瞬間をおさめていたのはさすが。
ドーム隊のみなさんの安堵感や
ミッションをコンプリートさせた充実感なども
しっかりと記録した模様。