自然エネルギー棟(vol.104)

昭和基地内では
もう一つのビックプロジェクトが進行中である。
本次隊での完成を目指す自然エネルギー棟だ。
設営隊員たちが、連日
寸暇を惜しんでここに力を注いでいる。

この自然エネルギー棟は、完成すると
太陽の熱や風力などの自然エネルギーを活用した
次世代型の構造物となる。
真横から見ると、屋根は流線型をしていて、
いかにも未来を指向した観測隊の意志を表しているようだ。
真正面から見ると、そこは黒いガラス張りになっていて、
太陽の集熱を効率よく行えるようになっているようだ。

ただ、その完成までの道のりは決して平坦ではない。
連日の作業は、
冷たい風に長時間吹き付けられたり、
クレーンを使った高所作業になったり、
多くの隊員がはいつくばって防水作業をしたりの連続。

前次隊からずっと引き継がれてきているこのプロジェクトは、
本次隊の隊員がみんなの思いも結集させて着々と進めている。
そんな南極昭和基地の自然エネルギー棟は、
今後、全世界に地球上におけるエネルギーの有効活用について
大きなメッセージを発信していくに違いない。