最大瞬間風速42.9m(vol.70)

結局、あの強風は丸一日ずっと吹き荒れた。
最大瞬間風速は42.9m。
12月では歴代4位だという。

あの強風の中では人は何もできなかったが、
地球からみれば、
ほんの吐息のようなものかもしれない。

強風と吹雪が過ぎたあとに、
こんなおもしろい光景があった。
風下側にできるミニドリフトだ。

普通、ものかげに入れば、
風や雨は防げるものと思うものだが、
南極の自然条件では、
どうやらこうなるらしい。
風が横なぐりに強く吹くせいか、
雪が軽いせいか、
建物やものかげの方に雪がたくさん積もる。

実は、このことは
昭和基地の建築にも反映されている。
昭和基地の多くの建物は高床式になっていて
床下を風が通り抜けられるようになっているのだ。
そのことで、
こうしたドリフトができにくくなるのだと聞いたことがある。
それでも、数メートルのドリフトができるらしいが。

ものかげに入って雪をしのぐ、というこれまでの常識と
真逆でおもしろい。