しらせの航跡(vol.24)
2012年11月13日
北緯26度24分 東経137度31分
これは、現在のしらせの位置。
たくさんの物資と
たくさんの思いを乗せ、
南極を目指している。
思えば2日前、
晴海埠頭ではこんな光景があった。
ゆっくりと岸を離れるしらせに、
万感の思いを込めて手を振る家族。
いっさい表情をかえることもなく、
どこまでも凛として立つ乗組員。
あの日、初めて訪れた南観センターで、
フェンス越しに見ていたコンテナ。
南極まで続く空
南極まで続く海。
こういうのを目の当たりにしてしまうと、
思わず、第1次観測隊が出航したときの映像を
もう一度取り出してきて見てしまったりする。
そういう映像に触れているうちに、
思わず、白瀬中尉が南極探検を決行した当時の写真を
しみじみと眺めてしまったりする。
しらせの現在位置をチェックしていたせいか、
思わず、その航跡を
日本が南極を目指してきたちょうど100年分の歴史と重ねてしまったりする。”