しらせ出港式(vol.22)

本日11月11日、
南極観測船「しらせ」が
晴海埠頭を出港した。

停泊中のしらせの甲板では、
定刻通り
盛大なセレモニーが
厳粛に行われた。
そのときのご挨拶の
これらの言葉と
周囲の方々の表情が
心に残る。

過去数十年に渡り「ふじ」「先代しらせ」が南極地域観測協力として輸送業務を担当してきたこと、
これまでその働きと成果は多くの賞賛と絶大な信頼を得てきたこと、
前年の観測協力においては厳しい自然状況にはばまれ計画変更を余儀なくされたこと、
今回の観測協力においても数知れない困難が立ちはだかるものと想像されること、
しかし、
現在も海外という日本とは異なる勤務環境の中で成果を挙げている仲間たちがいること、
「しらせ」もまた極地という過酷な中でこれまで培った知識と技能を発揮してほしいこと、
艦長のもとで全員が一致団結して任務を全うすることを期待すること、
最後に、
長期間の航海に際し、全員が元気な姿で帰国することを願っていること。

その間、
見送りに来たその家族、親戚、友人らの表情からは、
重要な任務つくことの誇りと、
厳しい状況下に向かうことの不安と、
数ヶ月間にわたって離れることの寂しさと、
残された者たちで頑張っていこうとする決意と、
そんな、複雑な思いが去来していたことがわかった。

我が国の南極観測が積み重ねてきた多くの歴史は、
それぞれの隊の
それぞれの隊員の
それぞれの関係者の
あらゆる思いの積み重ねでもある。”