教育の輸出

約10年前、
在外教育施設に3年間赴任した。

日本は、
様々な産業で輸出大国と言われていたが、
教育もまた、
日本の貴重な輸出「品」だと実感した。

輸出を促進するには、
大きく2種類ある。

1つは、
全ての工程を機械化して大量生産することによる
コストの低さ。

もう1つは、
他国から頼りにされる
そこにしかない技術の高さ。

教育の技術は、
均一な品質のものを
大量生産するような技術とは違う。

そこに必要なものだけを
その場に合わせて
芸術的に仕上げてしまうような技術に近い。

あれから10年がたち、
教育は、
日本の貴重な輸出「品」として
今もしっかりと守られているのだろうか。

「PISA」などの結果だけを大量生産していないだろうか。
「言語活動」を充実させるような流行の場だけを大量生産していないだろうか。
「指導技術のハウツー」だけを身につけた教員を大量生産しようとしてはいないだろうか。

そんなことでは、
他国から頼りにされてきた
そこにしかない技術の高さに
磨きがかからなくなってしまう。