子どもノーベル賞受賞?

今日の算数の時間に、
大発見があった。

今、算数では、分数の学習をしている。
詳しくは小3以降で本格的に学習するのだが、
小2でも、その一部を簡単に扱うようになった。

その大発見はおおよそ次のように生まれてきた。

T:では、まず、1/2をおさらいしましょう。
 この長方形の1/2を作ることができますか?
子:できる〜!
  はい!縦に線を引いて、ここが1/2です。
  はい!横に線を引いて、ここも1/2だと思います。
  はい!「直角三角形法」で、斜めに線をひいても、ここが1/2になります。
T:そうでしたね。いろいろな方法で1/2を作ることができましたね。

T:それなら、この円の1/2を作ることはできるかな?
子:できる〜!
  はい!中心の点のところを通る線で、横に半分にする!
  はい!中心の点のところを通る線で、縦に半分にする!
  そうだよ、無限にできるんだよ!斜めにしても半分は半分だから!
  ああ、そうか!

と、ここまでが、
担任も想定していた授業の流れだった。
子どもたちは、既習事項を生かしながら、
円の1/2の作り方についても考えを巡らせていった。

その時、
ある子が勢いよく手を挙げた。
「先生!大発見かも!。。。今、気づいたんだけど。。。」
その声に、みんなの注目が集まった。

「あのね、さっきの長方形も、中心さえ通れば1/2になるかもしれない。」
「???」
「えっと、円で言う中心って、長方形にもあるでしょ。ほら、ここが中心。
 ここを通る線なら、こうしても1/2になるんじゃないかなあって思うんだけど。」

ーーーーーーー/ーー
I       /   l
I      /    l
I     ×     l
I   /      l
l   /       l
ーー/ーーーーーーー

「本当だ。」
「先生、上と下の線の長さを図ってみて!」
「ああ、同じだ!」
「そうか、ひっくり返せば、形が重なるもんね」
「だとしたら、正方形もそうなんじゃない?」
「先生、これはすごい発見です!」

「う〜ん、確かに。これは子どもノーベル賞受賞かも」

子どもたちがさかんに「長方形の中心」と言っていたのは、
これから学習する点対称の「対象の中心」ということだろう。
まさしく2の1の子どもたちは、
分数の学習をしながら、
線対称、点対称の学習をしていたことになる。
「ひっくりかえせば重なる」とか
「上の短い辺」と「下の短い辺」の長さが同じになる、
などという発言の傾向も、
線対称、点対称の学習をしているときのそれとそっくりである。
子どもの思考は、
こうつながっていくのかと感心した。

ところで、
この線対称、点対称の学習は
今は小6の学習である。
ちょっと前までは、なんと、
中学生の学習だったものだ。

こんな高度な?学習を
子どもたちは自らの力で引っ張り込んできたのである。

冒頭で、
小2で分数の「一部を」「簡単に」扱うようになった、
と書いてしまったが、
それはおそらく間違えで、
「一部」だけを
「簡単に」扱う、
ということは、
もしかしたら不可能なことなのかもしれない。

真剣に学ぼうと思っている子どもたちにとって、
とことんわかろう、とことん追究しようとしたならば、
それは、
全てがつながってくるものなのかもしれない。

「一部」だけを
「簡単に」扱う、
という大人の配慮は、
子どもにとっては失礼なことだと思い知らされた。