自作電球

理科「もののあたたまり方」では、
アルコールランプの他に、
電源装置も使う。

その電源装置を見て、ある子が、
「あ、これならできるかも。。。」と
つぶやいた。

翌日、その子は、
クリップと、耐熱ガラスのコップと、科学図鑑を手に登校した。
そして、あるページを開いて、
「先生、これ、試してみたいのですが」と見せてくれた。
そこには、シャープペンシルの芯に電気を流すと、
電球のように明るく光る、という説明があった。

給食の準備をしている傍らで、
その再現を試みる事になった。
シャープペンシルのBの芯を
別の友達が快くさし出してくれた。
準備をしっかりして登校してきていたので、
装置はあっというまに整った。

スイッチ、オン。
まず、けむりが出る。
けむりが出なくなったら、もう少し電圧を上げる。
すると!!
ピカーッ!!
見事に電球になって、明るい光を放った。
歓声をあげている子や、
息を飲んで見つめている子がいた。

約10秒後、その芯は燃え尽きて、明かりは消えた。
自作電球は、その点灯時間は短かったが、成功だった。

思えば、
近頃の理科の授業では、
なぜか電源装置はほとんど使わなくなった。
モーターを回したり、電磁石を作ったり、何かの回路を作ったり、
電気工作好きの子たちにとっては、
とっても魅力のあるものなのに。
電気工作をしていると、どうしても、
もっと電圧がほしくなったり、
もっと長い時間作動させたくなったりする。
そんな時、子どもたちは、まずは、
乾電池の数を増やしたり、
3つ4つと直列につないだりしてなんとかする。
そのうち、結線部分が怪しくなって、修理が絶えない。
(3年理科の段階では、このような経験をたっぷりと味わっておくのがよい)
それに比べて、電源装置は便利だ。
恒に、一定の電気を供給してくれる。
必要であれば、少々、高めの電圧も試すことができる。
正しい使い方さえ守れば、安全でもある。
4年理科では、どんどん電源装置を扱っていくとよいと個人的には思う。

その電源装置を見て、どこかで、ある子が、
「あ、これならできるかも。。。」と
つぶやくことがあるのかもしれないのだから。