時間のいたずら

今日の午前11:00頃の算数の時間。
はかれそうにないくらい高いものの高さを測る。
はかれそうにないくらい高いもの、例えば、
ジャングルジム、校舎、大木、ナイター照明の電柱
そのような高いものの高さを比を使って求めることとした。

さっそく、メジャーと分度器と1m長尺を持って外へ出た。
ちょうど天候もよく、
長い影が、地面にくっきりと映っていた。

あるグループは、玄関前のシュロの木の高さを測るために、
その影の長さを測定していた。
また、あるグループは、低学年遊び場のジャングルジムの高さを測るために、
その影の長さを測定していた。
また、あるグループは、ナイター照明の電柱の高さを測るために、
その影の長さを測定していた。
また、あるグループは、サッカーボードの高さを測るために、
その影の長さを測定していた。

教室に戻り、ノートを広げ、
測定してきたデータをもとにその縮図を描いて、
実際の高さを計算で求めた。
例:影の長さ:8m
  角度:30度
  ノート上で:8m→8cm<1/100> / 30度
  ノート上での高さ:6cm
  計算:6cm×100倍=6m
       
(サッカーボードやサッカーゴールの高さは実際に計測し、
 計算で求めた数値との誤差を確かめていたグループもあった。
 誤差は、60cm〜1mくらいだった。)

それぞれに計測してきた影の長さや角度を
黒板に一覧にしていくうちに、
ある子が、あることに気付く。

影の実測:7m 角度:45度 ノートで:7cm 実際の高さ 7m
影の実測:12m 角度:45度 ノートで:6cm 実際の高さ 12m
影の実測:3.5m 角度:45度 ノートで:7cm 実際の高さ 3.5m

あれ?影の長さと実際の高さが同じだぞ
おかしいぞ。影の長さと実際の高さが同じとは。
確かに。いつも影と高さは同じって限らないよ。
そうか!角度が45度だったら、二等辺三角形になるから、影と高さが同じになるんだ。
ということは。。。。
ちょうどこの時間の影の長さは、
(計算しなくても)それが実際の高さになってるんだ!!
すげえ。

担任も、
まさか、そんなことになるとは思っても見なかった。
おもしろいことをみんなに気付かせてもらった。
時間のいたずらに、ちょっと得した気分。

(次回は、もう少し違う時間帯ですることにしよう)

前の記事

節分集会

次の記事

失敗学