第一発見者

昨日の朝だったか、
ある女子が水槽を覗き込みながら
「先生、メダカの卵があります。取っていいですか?」
と言っていた。
見ると、確かに、水草に卵がゆらゆらと揺れている。
第一発見者の彼女は、
思わず、それを採取してみたくなったらしい。

お昼頃、
また、別の女子2名が同じ水槽を覗き込んでいた。
そして
「先生、メダカの卵が大量にあります!」
「ほら、ここにも、ここにも!!」
見ると、朝とは比べものにならないくらいの
大量の卵が固まって発見された。
第一発見者の彼女たちは、
やはり、
夢中になってその卵を採取していた。
手や指が、水でぬれるのもお構いなしに。

今朝になって、
階下の中庭から、
登校直後の低学年の男の子の声がした。
「お〜い、カブトムシがいるぞ!こっち、こっち。」
どうやら、
例の、カブトムシ小屋の幼虫が、
いよいよ成虫になったようだ。
第一発見者のその男の子は、
思わず、仲間を呼びに行きたくなったらしい。

その声に、
最も反応したのは(おそらく)自分だった。
急いで階段を下りた。
中庭へ向かった。
カブトムシ小屋を覗いてみた。
いた、いた、4匹のカブトムシ。
全部、オスだった。

今朝のスポーツデーの時間に
さっそく、
「お〜い、カブトムシが生まれたぞ!」と、
グラウンドの男子たちに報告した。
そんな自分も、
第一発見者になりたかったのかもしれない。

すると、
「ああ、知ってます」、「この前、見ました」との返事。
なんと、ここにも、
第一発見者たちがいたのだった。

「そんな言い方、先生にちょっと失礼じゃない?」
と優しく気遣ってくれる子の言葉に
みんなも、
こんな第一発見者の気持ちを察したのか、
「じゃ、見てこようぜ!」と走り出した。

一番か、二番か、三番かなんて、
そんなことは関係ないよ。
その人にとって、
それが一番なのなら、それでいいじゃないか。
そう私に言ってくれているようで
なんだかうれしかった。

いったい、どっちが教師なんだか。

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