もののとけかた

もののとけかたの学習2時間目。
もののとけかたの「もの」を窓口に、
「とけかた」を考える。

前回の授業では、食塩、入浴剤のシュリーレン現象を観察。
水溶液中のいたるところに「もの」がとけているという素朴な観念のある子供の目の前で、
とけた「食塩」がどんどん下に落ちていって、
それがたまっていくように見える現象が目の前で起きる。
そうか!とけたものは、本当は下にたまるんだ、と概念を更新。

すると今度は、入浴剤でも試してみたい!と気持ちがはやる。
実際に試してみると、
とけた「入浴剤」がゆっくりと下に落ち、
それがやがて容器全体に広がって、いつの間にか液は均一に色づく。
あれ?とけたものは、下にたまると思っていたのになあ。。。と再び概念を更新。

今回の授業では、ココアパウダー、砂糖、小麦粉、氷砂糖などのシュリーレン現象を観察。
「食塩」や「入浴剤」など粉末はよくとけるという概念のある子供たちの意に反して、
「小麦粉」はなかなか溶け出さない。
おや???
同じ白い粉なのにとけない、というずれを感じる。
(いや、もっと温めたらいい、もっと時間がたてばいい、などと発想も広がる)

一方、その隣の席の子供たちの目の前で、
「氷砂糖」が勢いよくとけだしていく。
おお!!!
金槌で砕くほど固いのにいとも簡単にとけていく、というずれを感じる。
(おなじ「砂糖」の仲間だからだよ、などと類推しはじめる)

ずれは絶えず子供の中で更新されている。
過去と今の自分をつなげて新たなものを生成している。
学力というのはそこにあるのに見えないところがもどかしい。
まるで「ものがとけている」かのように。

連絡
宿題  :算数プリント
     パワーアップ(国語)
持ち物 :月曜セット
     うがいコップ
     自習の用意
お知らせ:児童文集担当の子は2/8まで
     (今号は9〜12、29〜32)

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