おや、あれ、なぜ
南極授業が授業であるために41
私たち54次隊をのせた「しらせ」は
南極の厚い氷に阻まれて
昭和基地への接岸を断念せざるを得なかった。
昭和基地まで、
あと20数キロまできたところで
「しらせ」は砕氷航行をやめ、
そこからヘリで昭和基地入りした。
もちろん、
1000トン以上の物資や燃料も、
ヘリによるピストン輸送にならざるを得なかった。
このような状況の厳しさは
衛星写真の映像をはじめとする
さまざまな情報から、
ある程度予想されていたとはいえ、
接岸断念の決定には大きな衝撃をうけた。
それ以後の
輸送担当隊員たちの苦労は
言うまでもない。
このニュース、
よく考えてみると、
「おや?」「あれ?」「なぜ?」
と思った人もいるのではないだろうか。
厚い氷に阻まれて。。。?
これだけ地球温暖化だと叫ばれているのに。。。?
またもや、矛盾にでくわしてしまうのである。
「接岸断念のニュース」。
こんどはこれが「授業」になると思った。