生活科 植物の栽培

小学校の生活科には
動物の飼育や植物の栽培に関わる活動があります。

もちろん、飼育や栽培に関する知識や技能だけを学ぶわけではありません。

その「活動を通して」
生活科特有の学びが得られるように
授業をデザインします。

この日の初等生活科指導法では、
花の苗や野菜の苗、あるいは
花の種や野菜の種を複数用意し、
どれを選ぶかグループで相談して、一つに決める、
という場を設けました。

もちろん、すぐに一つに決まるわけではありません。
みんな、それぞれを比べて迷っています。

そんな中で、あえて一つに絞るわけですから、
そこには合意形成が必要です。

合意形成に至る過程には色々ありました。
なぜそれを育てたいのかその理由を聞いて
心に響いたエピソードが決め手になるケース。
育てた後の活動の広がり(料理やものづくり等)を見通し
話し合ううちにワクワクしてきたものに決まったケース。

一つに決められないようなことでも
対話を通すことで
何か打開策が見えてくるものなのだと
改めて実感しました。

そして、
対話とはそういう機能をもつもの、
つまり、
自分の、あるいは互いの不完全を自覚し、
そこから予期せぬ新たなものが創造されるという営み
ではないだろうかと思いました。