不思議な模様

今朝は結構冷え込んだ。
ゴミ出しに向かう途中、ふと見ると、
田んぼに不思議な模様が浮かんでいるのが目に入った。

近づいてよく見ると、
それは自然のいたずらだということがわかった。

この日は朝から天気が良く、
放射冷却のせいか随分と冷え込んでいた。
田んぼは一面、霜が降りて真っ白になっていた。

ところが、太陽が昇るのに従って、
陽射しが当たった部分は、次第に霜が溶けて茶色になっていく。

一方、建物の影になっている部分は、
まだ、霜が溶けないで白いままでいる。

そのコントラストが、
不思議な模様を作り出していたというわけだった。

しばらくそこに立って様子を見ていた。
太陽が昇るにつれて建物の影が移動していく。
すると、新たに影でなくなった部分には
太陽の陽が当たっているけれども白い霜が残っているのがわかる。
しかし、その時間はそんなに長くはない。

霜ができる条件が整うわずかな時間と、
太陽の陽射しの恵みを感じた朝。