ミッションその2

第55次隊の南極観測活動に合わせた
バーチャル同行シリーズの31回目。
(写真は54次隊のときのもの)


ここは、昭和基地にあるPANSYアンテナ群。
ここに1000本のアンテナを立てることで、
いわば「宇宙からの天気予報」をするという壮大な計画だ。
世界の中に数カ所だけにあるアンテナ群だが、南極域にはまだない。
そこで、日本隊が初めてここに設置することになった。


「PANSYアンテナ」の設置については、観測隊では約3年前から取り組んできた。
第54次隊で、そのアンテナを全て立ち上げるのが目標だったのだが、
第53次、第54次ではしらせが昭和基地に接岸できず物資が全て運び込めなかったり、
予定していたエリアの積雪が予想以上で移設を余儀なくされたりして、
作業は思うように進まなかった。


作業に当たった隊員たちは、
持ち込まれた物資を全てしっかり運び込んでは、
一つ一つ設置していった。
前次隊の活躍で、
基台はすでに地面に打ち込まれていたので、
私たちは、その上にアンテナを立てていくのが主な作業だった。
まずは、全ての基台のまわりに部品をひたすら運んでいく。
運び終わると、
アンテナの方向を確かめて固定していく。


支柱の部分を固定すると、
今度はアンテナ部分を取り付けていく。
この部品はかなり軽量化されていて、
それでいて、
しっかり強度が確保されている
という優れもの。
作業中は、冷たい風に吹かれっぱなしで、
また、単純作業が何時間も続くためか、
みんな無言で黙々と作業した。

54次隊では、とりあえず持ち込まれた資材の分は
すべて順調に作業が進んだ。
55次隊では、しらせが無事、昭和基地に接岸を果たし、
残りの資材が全て搬入されることを願っているが、
そのあたりはどうなのだろうか。

また、すでに設置済みのアンテナ群を稼働させる
越冬隊員たちの健闘も祈っている。