日本、シドニー、パース
第55次隊の南極観測活動に合わせて
一年前の南極観測活動と比べて味わう
バーチャル同行シリーズの3回目。
(以下は54次隊のときの写真)
1週間後、55次隊は日本を出発する。
空路、シドニーを経てパースへ向かう。
パースでは、
南極へ向かう砕氷船「しらせ」がまっているのだ。
かつては、
観測隊員も東京から「しらせ」に乗り込み、
赤道を越えて、オーストラリアに立ち寄り、
そこで物資を搬入して、南極大陸へ向かっていたようだが、
途中、
復路のみ空路を利用することになった後、
現在は、
往路も復路も、オーストラリアまでは空路を利用している。
写真は、昨年のこの時、飛行機の窓から見えた景色。
地平線の彼方を眺めながら、
わずか十数時間のフライトで地球を飛び越えて行けるなんて、
地球はちっちゃく、文明の力はすごいなあなんて思っていた。
だが、その一方で、
オーストラリアから南極大陸までは、
世界最高水準の砕氷能力をもつ「しらせ」ですら40日以上もかかるなんて、
地球にはまだまだ未知の世界があって、人の力なんて及びもしない、なんて思ったりもしていた。
あの日、窓の外の遥かかなたに
まだ見ぬ南極大陸への思いを重ねたが、
これから南極に向かう55次隊の精鋭たちの心には、
どんな思いや決意が去来してくるのだろうか。”