故郷は遠きにありて。。。

南極授業が授業であるために24

9月20日付 南極授業が〜17でも書いた通りだが、
「南極授業」の大きなテーマの一つは、
富山と南極のつながりだ。

そのつながりは、
現存する第1次隊建設の倉庫の存在だけではなかった。

実は、ここ数年で
富山立山連邦に氷河が存在することが認められた。
何世代も前から経験的に「氷河」だろうと言われてきたが、
ここにきて科学的にも「氷河」であることがわかってきたのだ。

世界の中でも、この低緯度に氷河が存在する所は他にない。
もちろん、
南極の、広大で膨大な大きさの氷河とは比べものにならないが、
富山にも、何かしら共通する自然のメカニズムがあるということだ。

「故郷は遠きにありて思うもの。。。」というが、
別に、ほんとうに遠く離れていなくてもよい。
一見すると異質なように見えるものとの「比較」によって
それは、ぐっと近づいて見えてくることがある。

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