あれは夢ではなかったのか(11)(vol.134)

もしかすると、
あれは夢だったのか。。。
つい、そう思ってしまいそうな光景がいくつかある。
それらを書き留めていくシリーズの11回目。
(11)スカルブスネスの実験室

野外に出ればその場所に理科室兼実験室が出来上がった。
これは、スカルブスネスの観測拠点小屋の前に作った即席実験台。
ここには立派な機材などない。
その実験台の主も決して立派な人物ではない。
だが、この実験室は地球の端にあり、
地球の端で見つけたものを直に観察することができる実験室だった。

時折、ナンキョクオオトウゾクカモメが飛来したり、
日中の日差しで緩んだ海氷が動き出す音が響いたりしたあの実験室の光景。

もしかすると、
あれは夢ではなかったのか。。。”

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