現存する第1次隊建設の建物の中で(vol.99)

ここに来て、
ぜひ自分のこの目で確かめたい
と思っていたものの一つが、
この第1次観測隊が建設した建物。
(そのことは昨日の南極授業でも話したところ)

厳しい自然条件の中で
それが現存していること自体が奇跡だと思えるのだが、
なんと、
それが時折、実際に活用されているというから、なお驚く。
53次越冬隊がこの棟の中で、とある会合を開いたというのだ。
その時の様子がこれ。

ある日、私が「ぜひこの棟の中に入りたい」という思いを
ある53次越冬隊員に伝えたところ、
「そういうことなら実際に使った写真もあるよ」
とデータを送ってくれたのだ。

聞くと、53次隊の日「53の日」を祝って
5月3日にこの会が開かれたという。
きっと、当時の苦労や観測隊の歴史を語り合いながら
至福の時を過ごされたことだろう。

ここに、あしくら五人衆の力が結集していたことは
おそらくは誰も知らないことかもしれない。
わたしは、この扉を開けて中に入り、
しばらくの間一人、当時の様子を思い浮かべてみた。
それはやはり、私にとって至福の時だった。