自然の前では(vol.83)

野外から戻ってくると、すでに
南極地域観測統合推進本部から
「厚い氷の影響により、昭和基地近くへの接岸が厳しく」
との発表。【共同通信】

隊員たちと一部の物資は
一足早くヘリコプターで昭和基地入りし
様々な観測や設営を進め、
1000トン以上の食料や燃料、観測物資などは
できるだけ昭和基地に近いところまで
しらせで運んでもらい
そこから荷揚げするのが
観測隊の常套作戦。

そんな人間たちの思い通りにならないのが
自然の営みである。
誰の責任でもなければ、
誰かのメンツがつぶれるということもない。

それが南極というところ、ただそれだけなんだ。