海鳥たち (vol.53)

360度どこを見渡しても海、海、海。
そんなしらせの上を、どこからやってきたのか、
海鳥たちが飛び交う。

クジラドリ、ノドジロクロミズナギドリは、
まず最初に覚えた海鳥たち。

船の横を群れをなしてついてくるマダラフルマカモメ。
船の南下にしたがってナンキョクフルマカモメもやってきた。

白と黒の大きな翼が印象的なのはワタリアホウドリ。
長さが2m以上もあろうかと思われる両翼を
ほとんと羽ばたかせることなく
波の上を滑るように飛んでいる。
今日は、それとよく似たハイイロアホウドリを見て
同室の隊員とともに喜ぶ。

南極圏の海では、誰でも
つい、にわかバードウオッチャーになってしまう。

中でも人気なのはユキドリ。
残念ながら、ほとんどの隊員がまだお目にかかっていない。
このショットは、やはりあのN隊員によるもの。
同隊の鳥博士も「先をこされた」と悔しがっていたっけ。

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