本気モード(vol.6)

一番最近で
本気になったのは
いつのことだろうか。

精神的に本気になって取り組むことは
もちろんよくあることだが、
体力的に本気を出したというのは
あまり記憶にない。

おそらく
20代後半の頃に、
地元の住民運動会に出て走った時か、
町民体育大会か何かで現役中学生と対戦した時か、
そのくらいまでさかのぼる。

それが、
今回の「夏訓」で更新された。
最後に行われた「オリエンテーリング」が
その本気の舞台となった。

一チーム2〜3人に分かれて、
地図を片手に走った。

夏場のスキー場の上り坂を
ポイントめがけて走った。

下り坂も、やっぱり走った。

水分補給のときも、それでも走った。

チームの中では一応最年少だったので
初めのうちは
3人の一人を代表してポイントまで近づき
カードに記号を書き込む係を買って出たのだが、
それも3つめくらいまでだった。

残りのほとんどは
チームメイトたちがその役目を果たしてくれていた。
途中で交代しましょう、と言ってはみるものの、
実際は、
おいてけぼりをくらわないようにと
真剣になって食いついていく子どものようだったと思う。

今思うが、
体力的に本気モードになったことは
(ならざるを得なかったことは)
これから極地に向かう自分にとっては
とても貴重な体験だった。

なぜ、それが貴重な体験なのか、
それはうまく言えない。

とにかく
謙虚になれた自分がそこにいた。”